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万博見据え、海外VCと大学発スタートアップの交流イベントを大阪で開催(大阪、関西)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月25日 0時15分

ジェトロは11月15日、経済産業省および近畿経済産業局とともに、日本のスタートアップ(SU)エコシステムの潜在力を関西から世界に発信するイベント「Startup Horizon 2024」を大阪で開催した。国内外の著名な投資家がパネルディスカッションに登壇したほか、京阪神の国立大学発などのSUがピッチを行い、国内外関係者約280人が参加した。

同イベントは、2025年の大阪・関西万博の枠内で開催を予定している「Global Startup EXPO 2025(GSE2025)(注)」の機運醸成を目的としたプレイベントとして実施。20人超のベンチャーキャピタル(VC)投資家を大阪に招聘(しょうへい)し、大阪・梅田に2024年9月に開業した「グラングリーン大阪」の中核をなすイノベーション創出拠点「Jam Base」で開催した。

武藤容治経済産業相からの冒頭あいさつ(ビデオメッセージ)では、近年の日本のSUエコシステムの発展などについて説明した。2022年に「スタートアップ育成5カ年計画」を策定して以降、日本の大学発SU数は過去3年間で約1,000社増加し、国内SUへの投資額は過去10年間で約10倍と大きく拡大したことや、世界のトップVCなどが次々に日本進出を表明していることを説明。海外のVCが日本に投資するなら今がチャンスと強調した上で、2025年開催のGSE2025への参加を呼びかけた。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションでは、日本や関西のエコシステムに関して国外VC関係者が言及した。「日本には才能のある人が多いが、世界に出るには海外志向のマインドセット、野望、そして、スピードとスキルが必要だ」「日本(関西)には優秀な研究者と市場、豊富な助成金があるが、起業家がシャイなのでアクセラレーションに課題がある」「関西は歴史的に国際貿易の中心地であり、技術基盤もあり、社会的なネットワークも形成されている。海外とつなぐ価値は大いにあり、躍進できるだろう」といったコメントが聞かれた。

写真 ピッチセッションの様子(ジェトロ撮影)

ピッチセッションの様子(ジェトロ撮影)

ピッチセッションでは、ライフサイエンスおよびバイオテクノロジー分野、環境・気候変動対策分野の大学発SUなど8社が登壇したほか、大阪大学、京都大学、神戸大学発VCの担当者がプレゼンを行った。イベントの最後には、ネットワーキング交流会も開催され、大盛況だった。参加した海外のVC関係者からは、「日本のSUと交流する貴重な機会を得た。海外のVCが日本のSUとの連携を図るには、双方とコミュニケーションが取れる仲介者の役割が重要であることをあらためて認識した。女性起業家の活躍にも期待したい」といった声があった。

写真 ネットワーキング交流会の様子(ジェトロ撮影)

ネットワーキング交流会の様子(ジェトロ撮影)

(注)2025大阪・関西万博において、経済産業省やジェトロなどが主催する地球規模の社会課題解決に向けた国内外のスタートアップの技術などや、国内外のトップ投資家の知見などを世界に発信するイベント。2025年9月17~18日にEXPOメッセで開催の予定。

(齋藤寛、中西葉奈)

(大阪、関西)

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