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ドーバー港またはユーロトンネルからの英国への輸入食品などに「共通使用料」賦課(英国、EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月5日 11時35分

添付資料PDFファイル(256 KB)

英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は4月3日、ドーバー港またはユーロトンネルを通って英国に輸入される動物性製品、植物および植物製品に対して、4月30日から「共通使用料(Common User Charge)」を導入することを発表した。

4月30日から「国境目標運用モデル(Border Target Operating Model、BTOM)」(2024年2月8日記事参照)に基づく輸入管理の変更の一環として、政府運営の国境管理所(Border Control Post、BCP)の運営コストを賄うものとして徴収する。ドーバー港またはユーロトンネルを通って英国に輸入される場合、非EU地域からの輸入でも共通使用料が賦課され、経由(トランジット)も対象となる。対象商品の輸入者または代理人に対して月ごとに後払いで請求書が発行される。

共通使用料の料金表は添付資料のとおりで、低リスクの植物および植物製品の輸入、植物および植物製品のトランジットについては賦課されない。また、ユーロスターやドーバーフェリーの旅客サービスで持ち込まれる個人利用の物品についても賦課されない。

この発表を受け、園芸貿易協会(Horticultural Trades Association)のジェームス・バーンズ会長は「われわれの業界は通常、1つの貨物に複数の商品ラインを載せており、実際上、使用料の上限額の145ポンド(約2万7,695円、1ポンド=約191円)を支払うことになるだろう。これは多くの中小企業、特に混載を利用している中小企業に大きな新たなコスト負担となる」とのコメントを発表した。

英国政府は共通使用料の導入に関して、2023年6月から7月にかけて意見公募を実施しており、4月3日に公表した回答で、「全ての意見を考慮し、あらゆる規模の企業にとって可能な限り低い料金水準となるよう、あらゆる努力が払われた」としている。

なお、ジェトロは4月18日にBTOMに関するウェビナーを実施する(ジェトロウェブサイト参照)。

(林伸光)

(英国、EU)

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