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中国人民銀行、ローンプライムレート引き下げ(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月21日 16時10分

添付資料PDFファイル(399 KB)

中国人民銀行(中央銀行)は10月21日、最優遇貸出金利の指標であるローンプライムレート(以下、LPR)の期間5年以上を3.85%から3.60%に、期間1年を3.35%から3.10%にそれぞれ0.25ポイント引き下げると発表した。期間5年以上および期間1年ともに、前回の2024年7月(2024年7月24日記事参照)以来3カ月ぶりの引き下げとなる(LPR推移は添付資料図1参照)。

中国人民銀行の潘功勝行長は9月24日の記者会見で、預金準備率ならびに7日物リバースレポ金利の引き下げによる市場への流動性の供給について言及した際、LPRも順次引き下げられることを示唆していた(2024年10月2日記事参照)。

さらに、潘行長は10月18日、北京市で開催された金融街フォーラムでの講演で「9月27日に預金準備率を0.50ポイント引き下げたが、市場の流動性の状況に応じて、年末までに機動的にさらに0.25~0.50ポイント引き下げる見通しとしている。今朝、商業銀行は預金金利の引き下げを発表した。10月21日に発表予定のLPRも0.20〜0.25ポイントの引き下げを想定している」と発言していた。

また、潘行長は同講演で住宅金融政策について、住宅ローン金利の調整は中央政府が決定した人民の生活に利益をもたらす重要な政策であり、5,000万世帯に恩恵を与え、年間約1,500億元(約3兆円、1元=約20円)の金利負担を軽減すると解説した。

中国人民銀行が10月14日に発表した「2024年第3四半期(1~9月)金融統計データ報告」では、9月末の人民元と外貨を合わせた貸出残高は257兆7,100億元で前年同月末比7.6%増、うち、人民元の貸出残高は253兆6,100億元で8.1%増と報告されている。貸出残高の伸びは鈍化が続いている(添付資料図2参照)。

(亀山達也)

(中国)

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