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第5回日本・アラブ経済フォーラムで日本の技術や取り組み紹介(中東、アフリカ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月23日 0時25分

ジェトロは7月10日、外務省や経済産業省、アラブ連盟と共催で「第5回日本・アラブ経済フォーラム官民経済カンファレンス」を東京で開催した(2024年7月12日記事参照)。会場内には日本の製品や技術を紹介する展示エリアが設けられ、13企業・団体が出展した。

環境・エネルギー分野では、つばめBHB(アンモニア製造技術)やSPACECOOL(放射冷却素材製造)が気候変動対策に貢献する製品や技術を展示した。

また、DG TAKANO(節水製品・循環システム)は、節水と洗浄力を兼ね備えたノズルや水ですすぐだけで汚れが落ちる食器を展示した。同社は現在、サウジアラビアで、水不足だけでなく、フードロスの解消や二酸化炭素(CO2)削減という社会課題にも取り組み、中水や食品の残りかすなどを含んだ廃棄物を肥料にして再利用する循環システムの本格展開を目指している。

写真 DG TAKANOが展示した食器(ジェトロ撮影)

DG TAKANOが展示した食器(ジェトロ撮影)

モビリティー分野では、矢崎総業がワイヤーハーネスなどの自社技術を紹介した。同社の高電圧ワイヤーハーネスは、需要が近年高まる電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動化車両に使用されている。また、同社は北アフリカ地域への投資を積極的に行っており、モロッコとチュニジアに工場を置いているほか、2024年1月にはエジプト第1号工場の起工式を行った(2024年2月7日記事参照)。

アラブ諸国で需要が高まる水処理技術の分野では、東洋紡エムシーが逆浸透(RO)膜と、製塩やリチウム回収などの水溶液濃縮に利用されるBC膜の技術を紹介した。同社のRO膜は中東地域でサウジアラビアの海水淡水化プラントを中心に導入されている。また、東レは飲料水製造などに利用するRO膜と限外ろ過(UF)膜の技術を紹介した。同社はサウジアラビアのダンマン工場から中東各地や北アフリカに製品を出荷しており、RO膜はアラブ首長国連邦(UAE)やアルジェリアなどで導入されている。

ヘルスケア分野からは、メロディ・インターナショナルがモバイル型の分娩監視装置iCTGを紹介した。同製品は医療へのアクセスが難しい地域でも、産婦人科医が遠隔で母子の健康管理を行うことを可能にする。既にタイやブータンで導入されており、同社の尾形優子CEO(最高経営責任者)によると、サウジアラビアでも導入に向けて取り組んでいる。

写真 iCTGを紹介するメロディ・インターナショナルの尾形優子CEO(ジェトロ撮影)

iCTGを紹介するメロディ・インターナショナルの尾形優子CEO(ジェトロ撮影)

京都科学は医学・看護教育用のシミュレーターや医療画像用の超音波ファントムなどを展示した。同社の製品は既に世界100カ国以上で導入されているが、人口増加が予想される中東・アフリカ地域でのさらなるニーズ拡大を見込んでいるという。

写真 京都科学が展示したシミュレーターや超音波ファントム(ジェトロ撮影)

京都科学が展示したシミュレーターや超音波ファントム(ジェトロ撮影)

展示エリアには、アラブ連盟のアフメド・アブルゲイト事務総長が訪れ、出展者の説明に耳を傾けた。

写真 つばめBHBのブースで説明を受けるアブルゲイト・アラブ連盟事務総長ら(つばめBHB提供)

つばめBHBのブースで説明を受けるアブルゲイト・アラブ連盟事務総長ら(つばめBHB提供)

(久保田夏帆、加藤皓人)

(中東、アフリカ、日本)

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