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激戦州でハリス氏とトランプ氏の支持率の差縮まる、米大統領選挙世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月16日 13時10分

11月5日の米国大統領選挙に向けて、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領の選挙戦世論調査では接戦が続いている。激戦州(スイングステート)では、多くの州で両者の平均支持率の差が1ポイント程度となり、戦いはさらに激しさを増している。

「ニューヨーク・タイムズ」紙(10月15日)が最近の激戦州での世論調査を集計した平均値では、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回るミシガン、ネバダ、ウィスコンシン、ペンシルベニアの各州でトランプ氏との差は1ポイント未満とわずかな差となった。トランプ氏が上回るノースカロライナ、ジョージアの両州でもハリス氏との差は1ポイント未満で、アリゾナ州のみトランプ氏が2ポイント上回る。

ハーバード大学米国政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスが10月に実施した世論調査(注1)では、第三政党の候補者も含めてもし今日大統領選が行われれば、誰に投票するかという問いに対して、ハリス氏の支持率は48%とトランプ氏(47%)を上回ったが、激戦州だけに絞ると、トランプ氏が48%とハリス氏(46%)を上回った。

「ニューヨーク・タイムズ」紙とシエナ大学が激戦州のペンシルベニアで10月に実施した世論調査(注2)によると、大統領選を想定した問いでは、ハリス氏の支持率が50%とトランプ氏(47%)を上回った。ハリス氏が依然リードを保っているものの、ハリス氏がトランプ氏を上回る「白人、黒人以外の人種」の両者の支持率の差は13ポイントで、9月調査の25ポイントから大きく低下した。一方、トランプ氏がハリス氏を上回る「白人」の差は3ポイントと、9月の5ポイントより低下した。

CNNが主催を予定していたハリス氏とトランプ氏の2回目の討論会については、トランプ氏の同意が得られないため、10月23日にハリス氏が単独でタウンホール・ミーテイングに参加する形式を想定している。

ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授(注3)は10月9日、「トランプ氏の貿易、通貨、金融、財政、移民、外交政策の組み合わせは、ハリス氏が当選した場合よりもはるかに高いスタグフレーションのリスクをもたらす」と、トランプ氏再選による経済的リスクがより高いとの見解を示した(ブルームバーグ10月10日)。

(注1)実施時期は2024年10月11~13日。対象者は全米の登録有権者3,145人。

(注2)実施時期は2024年10月7~10日。対象者はペンシルベニア州の投票予定者857人。

(注3)2008年の金融危機を予想したことで知られる経済学者。

(松岡智恵子)

(米国)

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