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2024年のCPI上昇率は前年比3.63%、国会目標内に収まる(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月16日 0時15分

添付資料PDFファイル(299 KB)

ベトナム統計総局は1月6日、2024年の消費者物価指数(CPI)上昇率(推計値)を前年比3.63%と発表した。国会が定めた目標の4.0~4.5%以内に収まった。CPI上昇率は2024年4~7月に前年同月比4%超えで推移したが、エネルギー価格や為替のドル高ドン安の一服などにより、8月は3.45%に低下。9~12月は2%台で推移した(添付資料図参照)。

通年のCPI上昇率を財別にみると、薬・医療は7.16%で最も上昇率が高かった(添付資料表参照)。国による医療サービス価格の改定などが影響した。

交通(ガソリンを含む)は燃油価格の下落により、指数の上昇が0.76%に抑制された。

また、統計総局によると、寄与度が大きかった食品、飲食業は、全体の指数を1.35ポイント押し上げた。輸出コメ価格の上昇や、消費者の需要増加などが影響した。住居(費)、建築材は、全体の指数を0.98ポイント押し上げた。電力需要の増加や電力価格の引き上げ、家賃の高騰などが影響した。

主要政策金利は当面据え置きとの見方

ベトナム国家銀行(中央銀行)は2023年に主要政策金利を引き下げた(2024年1月16日記事参照)。2024年は主要政策金利の調整を実施せず、2025年1月13日時点でディスカウントレート(公定歩合)は年3.0%、リファイナンスレートは年4.5%となっている。

現地報道では、シンガポール系金融機関のユナイテッド・オーバーシーズ銀行の予測として、ベトナムが政策金利を当面据え置くとの見方を紹介している(「カフェF」1月12日)。足元では米国の利下げペース鈍化などによるドル高が再び進行していることから、米国の利下げサイクルや米国新政権後の貿易政策などを踏まえ、金融政策を検討するとみられる。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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