ジェトロが2年連続で北京ISPOに出展、中国アウトドアスポーツ市場は引き続き成長(中国、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月28日 0時55分
「2025アジア運動用品と時尚展(ISPO Beijing)」が1月10~12日、中国北京市の国家会議中心で開催された。展示面積は約3万平方メートル、500社以上の企業が出展し、3日間の会期中に計約3万人以上の専門バイヤーと一般消費者が来場した。
今回は登山、ハイキング、キャンピング・ライフスタイル、ウインタースポーツ、スポーツトレーニングとランニング、スポーツ技術と新素材、車旅行、アーバンスポーツ、サイクリングの9つのセクションで展示が行われ、主催者によると、今回はアパレル系企業の出展が増えたという。
ジェトロは日本企業の中国市場への販路開拓を支援するため、2024年に続いてジャパンブース(出展規模は240平方メートル)を設置し、ウインタースポーツやキャンプ用品、アウトドアなど関連の製品を取り扱う日本企業17社が出展した。また、日本政府観光局(JNTO)や地方自治体と連携し、スキーシーズンに合わせた観光PRや、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)のPRも行った。会期中、3,000人以上の来場者がジャパンブースを訪れ、日本商品に強い関心を示した。
ジャパンブースに出展した日本企業からは、「中国北部の市場を理解することができ、市場開拓の良いきっかけになった」「顧客のニーズをよりよく理解することができ、製品改善のためのアドバイスももらった」「アウトドアスポーツの愛好者は冬の肌の保湿や保護にニーズがあり、特に敏感肌の人は無添加の天然成分を使った製品を求めているとわかった」といった手応えを感じているコメントが数多く聞かれた。
また、今回初めて出展した企業からは、「さまざまな代理店との交流を通じて、アウトドア製品をメインに取り扱う小売店に商品カテゴリーを広げたいという意欲があることを知り、北京での販路開拓でヒントを得ることができた」という声もあった。
ジャパンブース(ジェトロ撮影)
来場者でにぎわうジャパンブース(ジェトロ撮影)
中国国家体育総局の楊雪鶇体育経済司長が2024年10月26日に中国アウトドアスポーツ産業大会の開幕式で発表した「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2023-2024)」のデータによると、アウトドア関連商品の2023年のオーダー数は新型コロナウイルス禍前の2019年と比べて約15%増、また、2024年上半期では前年同期比59.78%増となっており、中国アウトドア産業の成長に注目が集まっている。
(鄭英姫)
(中国、日本)
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