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アフリカ経済開発会合、IDA第21次増資支援と投資戦略について議論(コートジボワール、アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月22日 1時30分

アフリカ経済開発会合(The Assembly for the Economic Development of Africa:EDA)が10月9日と10日の2日間、アビジャンで開催された。EDAは、世界銀行グループ機関で最貧国に対する低金利の融資とグラント(贈与)を行う国際開発協会(IDA)の第21次増資(IDA21)(注)を支援するため、国際人権団体のグローバル・シチズン、資産運用会社のブリッジウォーター・アソシエイツ、世界銀行、コートジボワール政府が共同開催した。

モーリタニア、ギニアビサウ、シエラレオネの各国大統領やアフリカ諸国の首相、世界銀行総裁、ビジネスリーダー、市民社会団体、文化人などが参加し、アフリカ開発の機会や持続可能な成長のための投資戦略について議論した。最終日には、G20首脳らに対して、IDA21で目標とする1,200億ドルを達成するための支援を求めるアビジャン協定を発表した。IDA21は、12月に韓国で実施予定のプレッジ会合での増資交渉の妥結を目指している。

コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領は、アフリカ開発におけるIDAの重要性を強調し、過去最大の930億ドルを確保したIDA第20次増資(IDA20)(2021年7月29日記事参照)が、開発と貧困削減に必要な資金調達に役立ったと評価し、IDA21においても、アフリカに必要な資金を動員するために民間セクターや市民社会の協力が必要と述べた。

また、同会合では、アフリカ開発に関する新たな投資イニシアチブが発表された。ドローンによる配達サービスを提供する米国ジップライン(Zipline)は、コートジボワール農村部での予防接種の機会拡大のため、低所得国での予防接種率向上を目指すガヴィ(Gavi)ワクチンアライアンスとの50万ドル規模のパートナーシップ拡大を発表した。エネルギー部門では、再生可能エネルギーの投資プラットフォームを運営する米国エナジア(Energea)と再生可能エネルギープロジェクトを実施する米国ヘカテエナジー(Hecate Energy)が、実用規模の太陽光発電設備導入のためのパートナーシップを結んだ。文化部門では、グローバル・シチズンと米国NGOのCenter for Music Ecosystemsが、アフリカのクリエーティブ・エコノミーや、イベント、音楽業界に対する投資の決定に役立つ調査を共同で実施することが発表された。

(注)IDAは主に加盟国政府からの拠出金で運営され、ドナー国は、3年ごとに借入国代表らと増資を協議するとともに、政策枠組みを見直している。

(水野大輔、橘欣子)

(コートジボワール、アフリカ)

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