漫画＆エンターテインメントエキスポ（MEX）がベルリンで開催（ドイツ、日本）

ドイツ・ベルリン市内で10月25～27日、「MEX2024」が開催された。MEXは、Manga ＆ Entertainment Expoの頭文字をとった名称で、漫画とアニメを中心に据えたイベント兼見本市。初日は開場直後から、コスプレなどをした参加者が数百メートルにもわたる長蛇の列を作った。主催者のMEX Veranstaltungsによると、3日間で1万4,000人超の来場者が訪れた。

会場前の列は600メートルにも及んだ（ジェトロ撮影）

コンテンツ関連のイベントはここ数年で複数開催されているが、MEXの主催者であるMEX Veranstaltungsは、会社の形態を取りつつも、実際は多くの有志によって運営されていることが特徴。コンサート会場の設営から舞台まで、プロの音響技術者や舞台技術者なども運営チームに参画し、設営技術を提供しているという。

コンサート会場の様子（MEX Veranstaltungs提供）

最大で2,500人が収容可能な特設ステージでは、J-POPやK-POPのコンサート、有名ゲームを題材にした劇なども上演され、ファン向けにさまざまなイベントが企画された。

会場内では、オリジナルグッズやアニメ、漫画関連グッズを販売するスタンドが多く立ち並び、そこに思い思いのコスプレをした参加者が立ち寄る様子が多く見られた。

主催者のMEX Veranstaltungsのヨナス・マイヤーディルクス氏によると、近年は若年層だけではなく、ファミリー層も多く、自身の子供時代にアニメやゲームなどに親しんだ親世代が子供を連れてくるケースがよく見られるとのこと。また、多くのコンテンツ関連商品が販売されるメインホールでは、今年から特別専門チームが見回り、模倣品の流通を取り締まることにしたという。

MEX Veranstaltungs社長マイヤーディルクス氏（同社提供）

同社は、Anime Japanと連携し、ジェトロが2月に開催した「アニメコンテンツ・オンライン商談会」に参加して、日本企業との協力関係を築き、ビジネス展開の拡大を模索している。

次回のMEXは、2025年10月24～26日に開催予定。

（打越花子、佐藤由美子）

（ドイツ、日本）