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諏訪圏工業メッセ2024、インド視察団が訪問、北米自動車セミナー併催(長野、インド、米国、カナダ、メキシコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月25日 0時20分

長野県岡谷市で101719日、「諏訪圏工業メッセ2024」が開催された。ものづくりが盛んな諏訪地域の切削やプレス、電子、金型など、独自で特徴のある超精密・微細加工技術を国内外に発信するために、2002年から開催しており、今回で23回目を迎えた。

今回は長野県を中心とした359の企業や団体が出展し、18,000人超が来場して、「地方では国内最大級の工業専門展示会」との評価に値するにぎわいを見せた。

写真 メッセの会場(ジェトロ撮影)

メッセの会場(ジェトロ撮影)

2日目の18日には、ジェトロが招聘(しょうへい)したインドからの視察団が訪れ、出展ブースを視察して、各企業の担当者から製品や技術の説明を受けた。視察団参加者からは、「諏訪に超精密・微細加工技術が集積していることを初めて知った」「髪の毛よりも細い穴をあける技術には驚いた。日本の技術力の高さをよく理解できた」と称賛する声が寄せられた。諏訪圏工業メッセ実行委員会の諏訪圏ものづくり推進機構(SUWAMO)の小坂和夫常務理事は「今後のビジネス展開のためには、まず諏訪地域の精密加工技術を知ってもらうことが重要だ。今回の視察を日本の製品、技術のインド進出の第一歩としたい」と意気込みを見せた。

写真 インド視察団がブースを訪問(ジェトロ撮影)

インド視察団がブースを訪問(ジェトロ撮影)

また、ジェトロは18日、諏訪地域に自動車産業関連企業の集積があることを背景に、「北米(メキシコ含む)自動車産業の現状と電動化の展望」と題するセミナーを実施した。講師のジェトロ調査部の中畑貴雄主任調査研究員は「メキシコで自動車生産や販売が過去最高の水準で動いている一方、下請けであるTier2、Tier3の進出企業は依然として少なく、日系企業の進出余地はまだ大きい」と述べた。さらに、11月5日の米国大統領選挙の結果を受けての自動車産業の電動化(EV化)への影響も解説した。中国製EVによる米国市場流入への危機感は共通しており、対中政策にドナルド・トランプ氏、カマラ・ハリス氏の両陣営で大きな違いはないが、米国でのEV化の進展速度には差が出るとの予測を述べた。

次回の「諏訪圏工業メッセ」は2025年6月に開催される予定。

写真 ジェトロの特別セミナー(ジェトロ撮影)

ジェトロの特別セミナー(ジェトロ撮影)

(荒井慎哉)

(長野、インド、米国、カナダ、メキシコ)

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