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メキシコ最大級のシーフードレストランで日本産ホタテのワークショップを開催(メキシコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 0時40分

ジェトロは9月10日、メキシコ国内各地35店舗を展開するシーフードのレストラングループのフィッシャーズ・グループ(Grupo Fisher's)(注1)において、同グループのレストランへの日本産ホタテ導入に向けたプロモーションを実施した。プロモーション活動として、日本産ホタテの特徴説明に加え、メキシコ人料理人にホタテの殻むき、洗浄、保管、調理法などを一連で示し、可食部のヒモも実際に調理するワークショップも行った。

メキシコ人は、食材の姿が見える形で提供されることにプレミアム感を覚える傾向があることから、ホタテの殻をセビーチェの皿として利用した。ヒモに関しては、フライヤーで揚げた後に味付けしてタコスの具にするなど、メキシコならではの創作料理とした。

ワークショップに参加したメキシコ人料理人からは「メキシコに存在するホタテに形が似た二枚貝(タイラギ貝の一種)は、フィッシャーズのメニューで多く使われているが、ホタテはそれよりも旨味(うまみ)が強く感じられ、存在感がある」とコメントした。コーポレート・ダイレクターのロドリゴ・ディアス氏によれば、フィッシャーズ・グループとして日本産水産物に触れる機会は少なく、特に貝類では初めてとのことであり、「恒常的に調達が可能であれば、店舗メニューにプレミアム食材として導入を検討できる」と述べた。また、ジェトロがメキシコ国内で日本産ホタテを「HOTATE」と日本語表記してプロモーションしていることについて、「(メキシコ産の似ている商材ではなく)日本産というプレミアム商品であることを顧客に周知しやすく、価格帯を高く保つことができる」と評価した(注2)。

写真 初めてホタテの調理に挑戦する調理人(ジェトロ撮影)

初めてホタテの調理に挑戦する調理人(ジェトロ撮影)

写真 ホタテのセビーチェ(ジェトロ撮影)

ホタテのセビーチェ(ジェトロ撮影)

写真 ホタテのヒモを利用した創作タコス(ジェトロ撮影)

ホタテのヒモを利用した創作タコス(ジェトロ撮影)

(注1)フィッシャーズ・グループは、1989年に創業したメキシコ最大級のシーフードレストラン運営会社。レストランではフィッシャーズ(Fisher's、24店舗)、フィッシャーズ・ハウス(Fisher's、4店舗)、ドン・カピタン(Don Capitán、3店舗)、デクラブ(decräb、1店舗)、ルシネ(Luzine、1店舗)、タベラ・グリエガ(Tavera Griega、1店舗)の6ブランドを持ち、ホテルではFHホテル(FH Hotel San Miguel、1店舗)を運営しており、主にメキシコ市とその周辺の大都市圏や、高所得層が多い都市に店舗を展開している。セビーチェ(Ceviche)やトスターダ(Tostada)といったメキシコ伝統の生食海鮮料理だけでなく、鉄板料理や海鮮スープ、海鮮パスタなども提供する。日本産水産物の取り扱いはないが、ポン酢や醤油(しょうゆ)などの調味料は生食用(主に刺し身)の味付けとして顧客のテーブルに常置している。

(注2)ジェトロは、日本産ホタテの現地料理・レシピへの積極的な導入を促すとともに、「HOTATE」という日本語の名称を徹底し、日本産のブランディングを図っている。

(志賀大祐)

(メキシコ、日本)

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