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米先端技術見本市CES2025のジャパンパビリオンから世界を目指すスタートアップ(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月16日 0時50分

米国の先端技術見本市「CES2025」が1月7~10日、ネバダ州ラスベガスで開催された(2025年1月8日記事参照)。ジェトロはスタートアップ専用展示エリア「エウレカパーク」に、「秩序ある混沌」をテーマとしたジャパンパビリオンを設置し、審査を通過した31企業が出展した(出展企業リスト)。2025年は7社のスタートアップが「CESイノベーションアワード」を受賞し、そのうち1社が「ベストオブイノベーション」賞を獲得した(注)。

写真 ジャパンパビリオン、スタートアップ・ブースの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン、スタートアップ・ブースの様子(ジェトロ撮影)

各受賞製品は次のとおり。詳細はジェトロ・ウェブサイト参照。

【ベストオブイノベーション受賞製品】

1. バイオレッグ(Bio Leg、受賞社:バイオニックM):切断により失われた脚を補う電動義足で、使用者の身体的負担を軽減するとともに段差や異なる地形でのスムーズな歩行を可能にする。

【イノベーションアワード受賞製品】

1. フィンガービジョンR1(FingerVision R1、受賞社:フィンガービジョン):触覚センサーを搭載したロボットハンドがロボティクス部門で受賞。
2. モビロボ(MobiRobo、受賞社:カイラスロボティクス):水平ではないドローンやロボットにも搭載可能なロボットアームがロボティクス部門で受賞。
3. モノグサ・ジュニア(Monoxer Junior、受賞社:モノグサ):人工知能(AI)を搭載した就学前後の学習を対象とした学習アプリがモバイルデバイス・アクセサリー部門で受賞。
4. コロ・リハビリテーション(Qolo Rehabilitation、受賞社:コロ):下肢に障害を持つ患者向けの起立訓練をサポートするデバイスでリアルタイムのデータ分析も可能、デジタルメディア部門で受賞。
5. ミーテル(MiiTel、受賞社:レブコム):音声解析AI機能を搭載した文字起こしと会話分析ツールがAI部門で受賞。
6. ナノ・ストリーム(Nano-Stream、受賞社:ロムズ):固定式のコンベアやクレーンを使用せず、着脱式ラックハンガークレーンで収納ケースを入出庫可能な自動倉庫システムが産業機器・機械部門で受賞。

そのほか、出展企業のティンカーは、豆腐を崩さずにつかむことができるロボットハンドのデモビデオで注目された。担当者によると、同社の「近接覚センサーTK-01」は、接触せずに物体との距離と角度を同時に計測することで透明物質や鏡面の認識が可能なぐらい精度が高いため、豆腐を崩さずにつかむことができるという。

モノグサのAI学習アプリは、担当者によると、既にオンライン塾などで導入され、今後は多言語化、対象年齢層の拡大を予定しているとのことだ。

携帯電話の位置情報などを利用し、顧客の行動データの分析や広告配信の精度を飛躍的に高めたウネリーは、世界市場への展開を目指しているという。出展者の多くから世界市場とのつながりを構築する良い機会だとの感想が聞かれた。

(注)このアワードは、出展製品の中から「優れたデザインとエンジニアリング」に対する評価を基に、各カテゴリーで特に高い評価が得られた製品に授与される。最も高得点を獲得した製品に与えられるのが「ベストオブイノベーション」賞。

(松井美樹)

(米国)

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