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欧州議会選、中道右派が勝利、中道会派で過半数維持も極右躍進で右傾化顕著に(EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月11日 11時40分

添付資料PDFファイル(180 KB)

欧州議会は6月10日、同月6~9日に実施された欧州議会選挙の暫定結果(添付資料表参照)を発表した。10日午後4時14分時点の発表によると、中道右派の欧州人民党(EPP)グループが議席を伸ばし、EU統合に懐疑的な極右政党も躍進したことで、右派全体での獲得議席は過半数に迫っている。一方で、前回2019年選挙で躍進した中道の欧州刷新(Renew)グループや環境政党は、議席を大幅に減らした。前回選挙と同様にEPP、中道左派の社会・民主主義進歩連盟(S&D)グループ、欧州刷新の親EU中道会派は合計で過半数を維持したものの、欧州議会の右傾化は顕著なものとなった。

EPPは、選挙前議席数から10議席増の186議席(25.83%)を獲得、最大会派の地位を固めた。S&Dは4議席減の135議席(18.75%)で第2勢力の地位を維持した。欧州刷新は第3勢力の地位を死守したものの、23議席減の79議席(10.97%)にとどまった。

EU統合に懐疑的な政党グループのほか、無所属の右派政党も議席増

ジョルジア・メローニ首相率いるイタリアの同胞(FDI)などが所属する極右・右派、欧州保守改革(ECR)グループは、投票前の予測ほど議席は伸びなかったものの、4議席増の73議席(10.14%)を獲得。同じく極右・右派でフランスのマリーヌ・ルペン氏率いる国民連合(RN)などが所属するアイデンティティと民主主義(ID)グループは9議席増の58議席(8.06%)だった。

このほか、選挙直前にIDを除斥された「ドイツのための選択肢(AfD)」が15議席、2021年にEPPを脱退したハンガリー市民同盟(フィデス)/キリスト教民主国民党(KDNP)連合が11議席を獲得するなど、無所属の右派政党も多くの議席を獲得した。

写真 ブリュッセルの欧州議会(2024年4月、ジェトロ撮影)

ブリュッセルの欧州議会(2024年4月、ジェトロ撮影)

(吉沼啓介)

(EU)

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