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上半期の貿易、輸出入ともに前年同期比約13%増加(カンボジア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月23日 1時0分

カンボジア関税消費税総局(GDCE)が7月10日に発表した貿易データ(暫定値)によると、2024年上半期(1~6月)の輸出額は前年同期比12.6%増の122億9,612万ドル、輸入額は12.8%増の137億9,671万ドルだった。貿易収支は15億58万ドルの赤字となった。

国・地域別にみると、輸出は米国が44億121万ドル(前年同期比3.9%増)で、輸出額全体の3割強を占めた。米国への主な輸出品目は衣料品、家具、革製品だ。次いでベトナムが20億2,749万ドル(41.8%増)で、農作物の輸出が多かった。

輸入では、中国が64億9,766万ドル(前年同期比19.4%増)で、輸入額全体の約半分を占めた。中国からの輸入品目は織物や繊維、電気機器・部品などで、カンボジアでの生産に必要な資材や材料、部品が大半を占めている。

品目別にみると、衣料品の輸出額が43億3,037万ドルで、前年同期比18.5%増だった。前年に落ち込みを見せた米国、日本、カナダ、欧州市場への輸出が回復した。特にオランダやスペイン向け輸出が2021年以降、緩やかに増えている。次に輸出額が多かったのは電気機器・部品で9億9,316万ドルだったが、前年同期比で37.4%減少した。前年に大幅に伸びた米国向け輸出が半減した。太陽光パネルの輸出が減っているものとみられる(2024年6月11日記事参照)。増加率が大きかったのはゴム製品で、米国向けが2.8倍に伸びた。

輸入品目の上位は、鉱物性燃料・石油類が20億4,209万ドル(前期同期比17.6%増)、ニット・繊維類が15億5,406万ドル(16.9%増)、電気機器・部品が9億6,372万ドル(24.0%増)だった。2024年3月以降、原油価格が上がったことなどが鉱物性燃料・石油類の輸入額の上昇に影響した。主な輸入先はベトナム、タイ、シンガポールだが、上半期はマレーシアからの輸入が前年同期比2.4倍だった。

(山口乗子)

(カンボジア)

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