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ヤンマー、チェコのコージェネレーション製造大手を買収(チェコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月25日 1時20分

産業機械製造大手のヤンマーホールディングス(本社:大阪市)は11月19日、グループ会社のヤンマーエネルギーシステム(本社:尼崎市)が、チェコのコージェネレーションメーカーのテドム〔本社:トシェビーチ(南モラビア)〕の買収を正式に完了したと発表した(プレスリリース)。ヤンマーは9月5日に、チェコの投資会社ジェット・インベストメント〔本社:ブルノ(南モラビア)]から、テドムの株式100%を取得する契約について合意したと公表していた。金額は非公表。

テドムは1991年に創業し、コージェネレーション(熱電併給)製造のほか、電力・ガスの購入・販売、エネルギー監査、グリッドバランシング(注)など、さまざまなエネルギーサービスも提供している。従業員は900人超。国内に4カ所の製造拠点を有し、ドイツ、ポーランド、イタリア、スロバキア、米国、英国、カザフスタンに支店を持つ。ヤンマーホールディングスによると、テドムは2024年の売上高を約3億1,500万ユーロと見込んでいる。

ヤンマーホールディングス執行役員でエネルギーシステム事業責任者であるピーター・アーセン氏は、本件について「テドムのコージェネレーションおよびエネルギーサービスに関する専門知識と、ヤンマーのグローバルな展開および革新的な技術を結集するもの」であり、両社の強みは互いに補完し合い、将来の成長のための強固な基盤を作り出している」と述べた。

一方、テドムのラディスラブ・ゼマン最高経営責任者(CEO)は、産業・エネルギーの両部門で成長維持を目指すとの戦略に変更はないと強調した上で、「テドムは2024年、イタリアの同業インテルゲンを買収し、コージェネレーションの売り上げ台数は過去最高に達する見込み。コージェネレーション製造・販売、またエネルギーサービス提供部門でも国際プレーヤーとしての地位をより確固なものとしていく」と述べた(11月6日付プレスリリース)。

また、11月15日にプラハで開催された関係者向けの記念式典で、ヤンマーホールディングスの山本哲也代表取締役(COO)は「テドムの買収により、循環型経済の実現に向けたヤンマーの取り組みを加速していく」と抱負を語った。

(注)グリッドのインバランスリスクやコストを最小化するために、小売電気事業者からの電力を束ねること(アグリゲーション)などで需給調整を行うサービス。

(志牟田剛、中川圭子)

(チェコ、日本)

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