2024年第3四半期のGDP、前年同期比5.9%成長(タンザニア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月29日 0時40分
タンザニア国家統計局(NBS)は1月3日、同国の2024年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率を前年同期比5.9%と発表した。第2四半期(4~6月)から続いて(2024年10月30日記事参照)、電力(27.8%)、金融・保険(18.2%)、情報通信(12.5%)、鉱業・採石業(8.6%)などが好調だった。
電力は、ジュリウス・ニエレレ水力発電所の第4ユニットの操業開始により、配電容量が同年前期比28.5%増の27億9,500万キロワット時(kWh)に増加した。鉱業・採石業では、金が22.0%増の1万7,228キログラム、ダイヤモンドが2.2倍の8万6,411カラット、銅鉱石が3.5倍の3,856トン、石炭が21.2%増の102万3,819トンに伸びた。
主要産業の農業は4.3%成長だった。稲作が前年同期比12.5%増の40万4,000トン、キャッサバが4.0%増の34万1,000トン、サツマイモが8.3%増の13万トンと大幅に伸びた。その他、製造業は、産業用製品の生産増加により、5.0%だった。一方、建設は3.9%にとどまった。
IMFは12月13日、拡大クレジットファシリティー(Extended Credit Facility、ECF)の第4回レビューと、強靭(きょうじん)性・持続可能ファシリティー(Resilience and Sustainability Facility、RSF)の第1回レビューにかかる結果を発表し、ECFで1億4,860万ドル、RSFで5,590万ドルの支援の即時振り込みを認めた。IMFのリー・ボー副専務理事は「タンザニアの経済改革は計画どおりで、成長見込みも良好」と改革の進展を評価した。IMFはタンザニアの実質GDP成長率を2024年が5.4%、2025年は6.0%と予測している。
(佐藤丈治)
(タンザニア)
外部リンク
- 2024年の日本のアフリカ輸出、前年比5.7%減の1兆3,198億円、輸入は9.5%減の1兆3,738億円(日本、エジプト、ケニア、ナイジェリア、南アフリカ共和国、モロッコ)
- 米カリフォルニア州知事、ドジャース会長ら民間セクター主導の山火事復興イニシアチブを発表(米国)
- カナダ・オンタリオ州、州議会選の1年半前倒し実施を発表(カナダ)
- 欧州中央銀行、4会合連続で政策金利0.25ポイント引き下げ決定(ユーロ圏、EU)
- イスラム教の祭典ビッショ・イジュテマが開催、空港周辺の移動に注意(バングラデシュ)
- 2024年12月のCPI上昇率は前年同月比23.8%(ガーナ)
- 欧州委の研究機関、重要原材料チタンの確保に向けた政策提言を発表(EU)
- SAF製造スタートアップの米リディアンが実証試験成功を発表(米国)
- 治安省を新設へ、過去の政権の意向を引き継ぎ実現(チリ)
- 欧州産業連盟、EUの規制緩和で68項目の具体策を提言(EU)
この記事に関連するニュース
-
2024年のGDP成長率は0.6%、景気後退から脱却(ハンガリー)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月4日 1時0分
-
第3四半期GDPは前年同期比2.0%増、政府は国内生産や輸出を支援(ウクライナ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月21日 16時15分
-
2024年第3四半期GDPは前年同期比4.0%成長、ほとんどの産業で減速(ケニア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月21日 0時50分
-
マレーシアGDP、第4四半期は前年比+4.8%に鈍化 通年は5.1%
ロイター / 2025年1月17日 15時9分
-
2024年GDP成長率は7.09%、第4四半期は7.55%に加速(ベトナム)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月9日 0時30分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください