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COP29でクリーンクッキング普及を推進(アフリカ、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月15日 15時10分

国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が11月11日、アゼルバイジャンのバクーで開幕した(2024年11月12日記事参照)。アフリカ開発銀行は、COP29に合わせて、脱炭素に配慮したクリーンな調理「クリーンクッキング」の普及に関するイベントを11月13日にバクーで開催した。

アフリカ開発銀行によると、アフリカの約70%、サブサハラ・アフリカでは83%以上の人々が伝統的な、じか火や木材・木炭、廃棄物などのバイオマス燃料に依存しているという。アフリカエネルギー委員会(AFREC)のラシッド・アブダラ委員長は、クリーンクッキング設備を利用できない人々が世界に23億人おり、うち約10億人がアフリカに住んでいるとした。また、アフリカでは調理の燃料利用などのため、毎年約390万ヘクタールの森林が失われているとも指摘した。

同委員長はさらに、アフリカでのクリーンクッキングへのアクセスを向上させる総合的な戦略と行動計画を作成することを目的とした「アフリカ・クリーンクッキング・プログラム(ACCP)」を立ち上げたと発表した。

伝統的な燃料は調理の際に有毒ガスや煙の吸引などもあり、健康関連の被害は5,263億ドルに上り、アフリカの12億人の健康に影響を与え、毎年数百万人の早死につながっているという。

国際エネルギー機関(IEA)も2024年5月、脱炭素に配慮したクリーンな調理設備の普及に関するサミット「アフリカ・クリーンクッキング・サミット」を開催し、22億ドルの資金を募っている(2024年5月30日記事参照)。

COP29に関する情報はジェトロビジネス短信「COP29に係る各国の反応」も参照。

(井澤壌士)

(アフリカ、世界)

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