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リヤド国際書籍フェア開幕、AIロボットが来場者を歓迎(サウジアラビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月30日 13時15分

サウジアラビアのリヤド国際書籍フェアが9月26日に開幕した。30カ国以上から2,000社以上の出版社、国際的な文化機関や組織も参加している。書籍フェアは世界的な文化の拠点としてのリヤドの役割を強調し、同国で文化と読書習慣を促進する重要な基盤となっている。10月5日まで開催される。

2024年はデジタル出版の技術的進歩に焦点を当て、電子書籍と双方向性読書の基盤作りを支援している。これは、サウジアラビアのデジタルトランスフォーメーション(DX、注1)改革に沿ったもの。人工知能(AI)も重要な役割を担っており、多言語でコミュニケーションできるAIロボットが会場の至る所に配置され、来場者が各出版社や目的の書籍を探しやすいよう、会場案内をサポートしている。双方向型のデジタルサイネージ(注2)も多数設置されている。

ジェトロの会場視察によると、英訳された日本の漫画本や関連商品も多数販売されている。出展社へのヒアリングでは、「フェア開幕直後にもかわらず、本の売れ行きは好調だ」「サウジアラビアの購読者の年齢層はさまざま」などと語っていた。

あらゆる年齢層に適した200以上の豊富なセミナーやパネルディスカッション、講演会、「詩の夕べ」、演劇、ワークショップなど、幅広いテーマが含まれるイベントやプログラムを通じて、ユニークな知的・文化的体験も楽しむことができる。絵付けや工作などの文化的な活動を行う子供専用エリアや、サウジアラビア人作家の作品を紹介する特設コーナー、サイン会場なども設けられている。また、2024年の主賓国カタールは、文学的・知的業績、文化遺産、歴史、多様な芸術を紹介する体験などを予定している。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 子供用の本も置かれている(ジェトロ撮影)

子供用の本も置かれている(ジェトロ撮影)

写真 多くの人が会場に足を運んでいる(ジェトロ撮影)

多くの人が会場に足を運んでいる(ジェトロ撮影)

写真 会場内のデジタルサイネージ(ジェトロ撮影)

会場内のデジタルサイネージ(ジェトロ撮影)

(注1)ビッグデータなどのデータと、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)をはじめとするデジタル技術を活用して、業務プロセスや製品、サービスなどを改善していくこと。

(注2)ディスプレーなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディア。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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