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日本の宇宙・航空スタートアップ、中央アジアでロードショー実施(キルギス、タジキスタン、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月20日 0時20分

ジェトロは6月5~11日、中央アジアのキルギスとタジキスタンで、両国政府・関係機関向けに日本のスタートアップの製品・サービスのプレゼンテーションを行うツアー(ロードショー)を実施した。参加したスタートアップ各社は、同地域の自然災害などの社会課題解決に向けた関係構築を目的とし、応用範囲の広い衛星・ドローンの技術特性を生かすべく、幅広い分野のキーパーソンと交流した。

ロードショーに参加したのは、衛星画像解析サービスなどを提供するSynspective(シンスペクティブ)とアークエッジ・スペース、ドローン輸送などを手掛けるエアロネクスト(全て東京都)の3社。

キルギスでは6日に非常事態省、鉱山関連国営企業など12の省庁・国営企業、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などに自社製品・サービス、海外展開に関する取り組みを紹介した。非常事態省は「自分たちにとって新しいものばかり。今後の連携について考えたい」とコメントした。ヌリア・クトナエワ・デジタル発展相は、日本の先端スタートアップのキルギスへの関心に対し謝意を表した。

写真 キルギスでのワークショップ。20人以上のキルギス政府関係者が出席した(ジェトロ撮影)

キルギスでのワークショップ。20人以上のキルギス政府関係者が出席した(ジェトロ撮影)

キルギスのIT振興団体のハイテクパークが開催したITフォーラムでは、7日に日本のスタートアップによるピッチ、8日にジャパンセッションが実施された。7日にはアキルベク・ジャパロフ首相も来場した。

写真 ITフォーラム・ジャパンセッション(ジェトロ撮影)

ITフォーラム・ジャパンセッション(ジェトロ撮影)

タジキスタンでは5つの省庁と会合を行い、気候変動問題により同国で深刻化する自然災害への対応や資源探査などでの連携の可能性を話し合った。費用や航空規制に関する具体的な質問やコメントがあり、継続的な関係構築を望む声が多く出た。10~11日に首都ドゥシャンベで開催された国連「持続可能な開発のための水」第3回ハイレベル国際会議の中で10日に行われた民間セクター分科会で、アークエッジ・スペースの宇井亮リモートセンシング部長代理がプレゼンテーションを行った。会場の国際援助機関や中央アジア政府関係者からは、宇宙分野を含む最新技術による中央アジアでの持続的な水資源開発への貢献に大きな期待が寄せられた。

写真 民間セクター分科会。一番右が宇井氏(ジェトロ撮影)

民間セクター分科会。一番右が宇井氏(ジェトロ撮影)

中央アジアでは、域内の実績が評価される傾向が強く、現地政府や支援機関との取り組みがその後の事業展開を優位に進める要因となる。参加したスタートアップからは「今年予定されている『中央アジア+日本』対話に向け、キルギスやタジキスタンとの協力文書締結に向けて話を進めていきたい」とのコメントがあった。

ロードショー実施に当たっては、キルギス外務省、在日キルギス大使館、在ウズベキスタン・キルギス大使館、タジキスタン外務省、在日タジキスタン大使館などの支援を受けた。

(外山夏帆)

(キルギス、タジキスタン、日本)

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