1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

LGエレクトロニクス、第3四半期は増収減益(韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月31日 0時45分

添付資料PDFファイル(222 KB)

韓国のLGエレクトロニクスは10月24日、2024年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。第3四半期の売上高は、前年同期比10.7%増の22兆1,764億ウォン(約2兆4,394億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は20.9%減の7,519億ウォンと増収減益だった。

同社は、第3四半期の業績について、「物流費の上昇などで収益性が影響を受けたが、事業方式とビジネスモデルの変化や、企業間取引(BtoB)事業の加速によるポートフォリオの高度化を通じて売り上げ成長を達成した」と評価した。

事業部門別の業績は次のとおり。

(1)H&A(ホーム・アプライアンス&エアー・ソリューション)事業本部(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

売上高は8兆3,376億ウォン、営業利益は5,272億ウォンとなった。世界市場における家電需要の回復が遅れている中、BtoBの冷暖房空調事業と家電サブスクリプション事業の成長が売り上げ拡大を牽引した。

(2)HE(ホーム・エンターテインメント)事業本部(テレビなど)

売上高は3兆7,473億ウォン、営業利益は494億ウォンとなった。売上高は、有機EL(OLED)テレビの主要市場である欧州地域への出荷量増加、webOS(注1)コンテンツ・サービス事業の成長持続により、増加した。営業利益は、LCD(液晶)パネルの価格上昇などが影響し、前年同期に比べ大きく減少した。

(3)VS(ビークルコンポーネント・ソリューションズ)事業本部(自動車電装部品など)

売上高は2兆6,113億ウォン、営業利益は11億ウォンとなった。売上高は前年同期比で成長傾向を維持したものの、EV(電気自動車)需要の減速により前期比で減少した。営業利益は、受注生産のための先行投資と、SDV(注2)関連技術確保のための研究開発費用の増加により、減少した。

(4)BS(ビジネス・ソリューションズ)事業本部(モニター、ノートパソコンなど)

売上高は1兆3,989億ウォン、営業損失が769億ウォンとなった。売上高は、ゲーミングモニター、LEDサイネージ(電子看板)などの戦略製品の販売増加により前年同期比で増加した。一方で、LCDパネル価格の上昇、物流費の負担増などの要因や社内の新事業育成のための投資が増加し、営業損失が拡大した。

(注1)webOSとは、アンドロイド、iOSのようなオペレーションシステム(基本ソフト)の1つで、現在、同社で開発および使用しているリナックス基盤のモバイル運営システムをいう。

(注2)SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)とは、自動車の機能や性能をソフトウェアで定義し、随時アップデートできる自動車をいう。

(橋本泰成)

(韓国)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください