欧州中央銀行、5会合連続で主要政策金利を据え置き、次回会合での引き下げ示唆(EU、ユーロ圏)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月12日 16時35分
欧州中央銀行(ECB)は4月11日、フランクフルトで開催した政策理事会後の記者会見で、3つの主要政策金利の据え置きを決定したと発表した。3月の前回会合(2024年3月8日記事参照)に続き5会合連続の据え置きとなる。主要金利はそれぞれ、政策金利(主要リファイナンス・オペ金利)は4.50%、限界貸付ファシリティー金利(オーバーナイト貸し出し、翌日返済)は4.75%、預金ファシリティー金利は4.00%を維持している。
ECBは、基調的なインフレの大半の指標は弱まり、賃金上昇も徐々に緩やかになっており、企業は利益で人件費上昇分を吸収しているとした。資金調達環境は依然として制約的であり、過去の利上げが引き続きインフレ押し下げに寄与していると続けた。
ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、記者会見で「われわれは、ECBの主要金利は進行中のインフレ抑制に大きく寄与する水準にあると考えている」として、「インフレ見通し、基調的なインフレの動き、および金融政策伝達の浸透の度合いに関する最新の評価が、インフレが持続的に目標に収れんしているとの確信をさらに強めるものであれば、現在の金融政策上の制限水準を引き下げることが適切だろう」として、次回の6月の政策理事会での金利引き下げの可能性を示唆した。
次回の金融政策理事会は6月6日を予定している。
(作山直樹)
(EU、ユーロ圏)
この記事に関連するニュース
-
「1ドル=160円超え」で円安進行も、ドル円は緩やかに上昇すると想定 ~マーケットの振り返りと見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月2日 16時20分
-
欧州中央銀行、主要政策金利の引き下げ決定、4年9カ月ぶり(EU、ユーロ圏)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 16時15分
-
ECBの利下げ開始は「適切」、FRBは慎重さ維持を=IMF
ロイター / 2024年6月7日 1時30分
-
ECB0.25%利下げ、4年9カ月ぶり インフレとの戦いは続く
ロイター / 2024年6月6日 23時47分
-
「ドル円」は当面もみ合い推移が続くものの、緩やかに上昇すると予想 ~マーケットの振り返りと見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月4日 15時45分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)