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自動車用タイヤや自動二輪車などの輸入関税を引き下げ(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月1日 0時50分

アルゼンチン政府は10月16日、政令908/2024号を公布し、自動車用タイヤ、自動二輪車などさまざまな品目について、輸入関税を引き下げた。具体的には、アルゼンチンが加盟するメルコスールの対外共通関税(AEC)の例外品目のほか、資本財(BK)、暫定税率対象品目を見直した。関税引き下げ対象品目の一覧は、経済省のウェブサイトに掲載されている。

政府は、国内需要が大きく、国民生活への影響が大きい品目の関税率を引き下げることで、消費者が恩恵を受けるだけでなく産業競争力が向上するとしている。関税削減の対象となる品目は、家電、コーヒー、日焼け止めクリーム、圧縮ガス用または液化ガス用の鉄鋼製の容器から、ポリエチレンテレフタレート(PET)、銅製の管、繊維製品まで幅広い。

中でも、自動車用および自動二輪車用のタイヤは、関税が大きく引き下げられる。自動車用タイヤ(NCM4011.10.00)は、これまで35.0%だった域外原産品に対する暫定税率を30.0%に引き下げ、2025年1月1日から4月30日までは25.0%、5月1日から8月31日までは20.0%、9月1日以降は対外共通関税率(AEC)、すなわち16.0%を適用する。自動二輪車用タイヤ(NCM4011.40.00)は暫定税率の対象から除外され、関税率は35.0%から16.0%に低下した。

自動二輪車自体の関税も引き下げ対象だ。ピストン式内燃機関付きのインコンプリートノックダウン(IKD)、コンプリートノックダウン(CKD)の自動二輪車で、シリンダー容量が500立方センチメートル(cm3)を超え800cm3以下のもの(NCM8711.40.00)、シリンダー容量が800cm3超のもの(NCM8711.50.00)の関税率は、20.0%から15.0%に引き下げられた。また、ピストン式内燃機関付きのセミノックダウン(SKD)、完成車(CBU)で、シリンダー容量が125cm3以下のもの(NCM8711.20.10)、シリンダー容量が125cm3超~250cm3以下のもの(NCM8711.20.20)、シリンダー容量が250cm3超~500cm3以下のもの(NCM8711.30.00)の関税率を35.0%から25.0%まで引き下げ、2025年7月1日以降はAEC、すなわち20.0%とする。

政府は今回の措置を、今年5月6日に公布した政令384/2024号による関税率引き下げ(2024年5月13日記事参照)に続く措置と位置付けており、下げ止まっているインフレ率をさらに下げたい意向だ。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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