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東ティモールがWTOに加盟、166番目の加盟国に(東ティモール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月6日 0時25分

WTOは8月30日、東ティモールが166番目の加盟国としてWTOに加盟したと発表した。後発開発途上国(LDC)としては11番目の加盟国となる。また、WTO漁業補助金協定(2022年6月20日記事参照)も同時に受諾した。

東ティモールは、WTOに2015年に加盟を申請していた。2024年2月の第13回WTO閣僚会議(MC13)で正式に加盟が承認され、加盟議定書の受諾のための国内プロセスを進めていた(2024年2月29日記事参照)。

WTOのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長は「2024年8月21日に165番目の加盟国となったコモロに続き、東ティモールが新たな加盟国となることを歓迎する」と発表したうえで、「WTO加盟は同国のASEANへの加盟に向けた取り組みを補完するものである」と強調した。

東ティモールのフランシスコ・カルプアディ・レイ副首相は、WTO加盟を「国の歴史における重要な節目」と表現したうえで、「自由で公正な貿易、持続可能な開発、世界貿易体制への貢献を象徴するものである」とした。

世界銀行は報告書において、「東ティモールのWTO加盟は国際市場へのアクセスを強化し、開発を加速するためのパートナーシップを構築するための第一歩だ」と評価した。同報告書では、2021年の東ティモールの輸出のうち、99.2%を石油・ガスおよびコーヒーが占めたことから、輸出産品の多角化の必要性を指摘した。また、2025年中に正式加盟を目指すASEANへの加盟を含め、同国が経済統合のメリットを最大限活用するためには「主要な改革として、経済インフラの開発のほか、過剰な通関手続きや制限的なライセンス要求などの貿易障壁をWTOに整合的なかたちで改善することが必要」とした。

(大滝泰史)

(東ティモール)

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