選挙管理委員会（EC）、200人の上院議員と99人の予備議員を承認（タイ）

タイの選挙管理委員会（EC）は7月10日、6月に行われた上院議員選挙の結果として、200人の上院議員と99人の予備議員を承認し、官報に掲載した。当初は7月3日に最終結果を公表する予定だったが、候補者の資格の適格性や選挙結果の公平性について、ECに寄せられた苦情への対処などで発表が遅れていた（2024年7月4日記事参照）。

タイ公共放送PBSによると、メディア分野からの候補者1人がタイ中部アーントーン県の県知事顧問として働いていることが判明して失格となり、同じ分野の予備議員が後任として繰り上げ当選となった。今回の上院議員選挙では、20種の職業分野から候補者が選出される。しかし、上院選挙法により、現職で政治的役職に就いている者が候補者として参加することは禁止されている。

EC事務局のサウェーン・ブンミー事務局長によると、ECとして結果を発表したものの、ECには選挙結果や手続きに関する苦情が約800件寄せられており、この苦情に対する調査は継続している。場合によっては、タイ王国警察や特別捜査局（DSI）、反マネーロンダリング事務所にも調査協力を要請するという。

（ピンラウィー・シリサップ、藤田豊）

（タイ）