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郵船ターミナルズ、LA港で米国初の電動大型荷役機械の商用稼働開始、港湾の脱炭素化に貢献(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月4日 1時25分

米国のロサンゼルス(LA)港は6月25日、日系海運業者オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE:Ocean Network Express)子会社の郵船ターミナルズ(注)がバッテリー駆動の電動トップリフター(大型荷役機械)を稼働開始させたと発表した。電動のトップリフターが商用で稼働されるのは米国内で初めて。

全米最大のコンテナ取扱量を誇るLA港では、2030年までにターミナル内の全ての荷役機器と、2035年までに港湾で運行する全てのドレージ車両をゼロエミッション化する目標を掲げるなど、脱炭素化の取り組みが進められている。同港では現在約200台のディーゼルエンジンのトップリフターが使用されており、港のターミナルで稼働している荷役機器からの排出ガスの約30%を占めるとされる。

こうした中で、LA港では2019年に、米テイラー・マシン・ワークスが設計・製造した電動トップリフターの試験運用を開始しており、郵船ターミナルズは、テイラーのトップリフター5台を商用に導入。このトップリフターは180ワット(W)の充電器を使用して5時間充電すると、通常の作業サイクルを2回分こなすことが可能という。

ロサンゼルス市のカレン・バス市長(民主党)は「われわれはクリーンエネルギーへの大規模な投資を行い、その過程で何千もの高賃金の雇用を創出しながら、環境により優しいロサンゼルスをともに築いている。ロサンゼルス港をクリーンな技術に移行させるために、郵船ターミナルズのようなパートナーと喫緊の取り組みを継続していく」と述べている。港湾の脱炭素化が喫緊の課題となる中で、課題解決に貢献する日系企業に対する期待も大きい。

(注)ONEは川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が定期コンテナ船事業を統合し、2017年7月に設立された。ONEは2022年12月に郵船ターミナルズの株式51%取得を発表。

(堀永卓弘)

(米国、日本)

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