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英政府、AIリスクに対する強靭性強化に向けた研究補助金発表(英国、韓国、米国、カナダ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月28日 0時20分

英国のミシェル・ドネラン科学・イノベーション・技術相は5月22日、AI(人工知能)リスクへの社会の強靭(きょうじん)性強化に資する研究を対象とした850万ポンド(約17億円、1ポンド=約200円)の補助金を発表した。5月21日から22日までオンラインで開催されたAIソウルサミットで明らかにした(2024年5月23日記事参照)。

英国政府は今回の補助金について、AIによる社会レベルの影響を軽減する方法の理解や、AIによる変化に対する各機関やシステム、インフラの適応手段に関する研究を支援するものと位置付けている。想定される研究として、AIによって生成された偽画像や誤情報の拡散を、AIのモデル上ではなく、プラットフォーム上で介入することで防止する手法の研究を挙げている。補助金は英国AIセーフティー機関(UK AISI)が英国研究・イノベーション機構(UKRI)と連携して提供する。UK AISIのウェブサイトで募集が行われる。

英国政府はこれに先立つ21日、1,550万ポンドを投じ、AIをがん診断に活用する計画を発表した。イングランドの国営医療サービス(NHS)の放射線科にAIを導入し、CTやMRIのスキャン画像を自動解析、がん細胞の特定を従来よりも迅速に行うとしている。このほか、職業安定所へのAI導入を通じた復職支援なども発表した。

AISIは米国、カナダとの連携強化へ

20日にはUK AISIが米国サンフランシスコに初の国外拠点を設置することを発表、米国との連携強化を図るとした。同拠点は2024年夏に開所予定となっている。また、UK AISIはカナダのAISIとの新たなパートナーシップについても発表している。

このほか、UK AISIは先端AIの潜在的な悪影響に関する評価結果も公表。一般に利用されている5つの大規模言語モデルを対象に、サイバー攻撃に利用され得るリスクや、悪用され得る化学・生物学の専門知識を提供する能力などを評価していた。

(山田恭之)

(英国、韓国、米国、カナダ)

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