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10月の消費者物価、前年同月比1.3%上昇(韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 14時0分

添付資料PDFファイル(177 KB)

韓国企画財政部は11月5日、10月の消費者物価が前年同月比で1.3%上昇し、食料品やエネルギー類を除いたコア物価は1.8%上昇したと発表した(添付資料表1参照)。消費者物価上昇率は前月(1.6%)より縮小し、2021年1月(0.9%)以来3年9か月ぶりの低水準となった。

品目別にみると、農畜水産物は、果実類の出荷量増加に伴う価格下落が影響し、上昇率は前年同月比1.2%と、前月(2.3%)に比べ低下した(添付資料表2参照)。石油類の上昇率(マイナス10.9%)は、国際原油価格の下落と前年の価格上昇の反動などにより、前月(マイナス7.6%)に引き続き、大幅に低下した。個人サービスの上昇率(2.9%)は、外食サービスで物価上昇率が拡大したものの、外食を除くサービスでの上昇率が縮小したことにより、前年同月と同水準に落ち着いた。

同部によると、異常気象や原油価格の変動などの外部要因による影響がなければ、今後の消費者物価上昇率は2%以内で安定する見通しだ。ただし、野菜類などの価格が依然として高止まりしているため、政府は冬のキムチ漬け込みシーズン(注)に向け、白菜や大根、ニンニクなどの供給拡大と割引支援により、物価の安定に注力する方針を明らかにした。

(注)韓国では、冬に備えて11月下旬から12月中旬までの立冬にキムチを漬け込む「キムジャン」という文化がある。

(橋本泰成)

(韓国)

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