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ウェストバージニア、ケンタッキー両州では予想どおりトランプ氏勝利、米大統領選(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 13時15分

米国ウェストバージニア州では、11月5日の大統領選、連邦議会選、州知事選の全てで、共和党が勝利を確実にした。

大統領選では、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が53万票(得票率70.2%)を獲得し、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領の21万票(27.9%)を上回り、当選を確実にした〔「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」紙の開票速報(開票率95%)〕。同州の大統領選では2000年以降、共和党支持が続いている。

上院選では無党派(元民主党所属)のジョー・マンチン議員の引退に伴い、1議席が争われ、同州の現職知事で2025年1月に任期満了となる共和党のジム・ジャスティス氏が当選を確実にした。地元メディアが8月に行った世論調査では、ジャスティス氏が対立候補の民主党のグレン・エリオット氏を34ポイント上回り、予想どおりの結果となった。現職で共和党のシェリー・ムーア・カピト議員(2026年改選)とともに、同州で上院2議席を共和党が占めるのは1958年以来初となる。下院は共和党で現職のキャロル・ミラー議員と、共和党で元州下院議員のライリー・ムーア氏が当確となった。2014年以降、同州の下院の全議席(2022年の選挙区改定に伴い3議席から2議席に減少)を共和党が占めている。

知事選では、共和党候補のパトリック・モリッシー州司法長官が民主党候補のスティーブ・ウィリアムズ氏を下した。同州では2000年以降、民主党知事が続いたが、2017年に当時民主党だったジャスティス氏が共和党に党籍を変更して以降、2人目の共和党知事となる。知事選では人工妊娠中絶の是非が主な争点の1つだった。同州では州法で「医学的に生存不可能な胎児」、子宮外妊娠、または医学的緊急事態を除き、人工妊娠中絶を禁止している。ウィリアムズ氏は国民投票でその是非を問うよう働きかけていた一方で、モリッシー氏は同州法を擁護する立場を取っている。また、ジャスティス知事下で相次いで実施され、さらに新たな減税が提案された個人所得減税に関して、モリッシー氏は次の会計年度予算への影響を懸念する声明を発表するなど、慎重な態度を示していたことが報じられている。

ケンタッキー州でも続く共和党優勢

ケンタッキー州では、トランプ氏が134万票(得票率64.6%)と、ハリス氏の70万票(33.9%)を上回って当選を確実にした〔NYTの開票速報(開票率95%)〕。同州では、民主党のビル・クリントン元大統領2期目(1997~2001年)を最後に、共和党支持が続いている。2020年の大統領選では、25ポイント以上の差でトランプ氏がジョー・バイデン大統領に勝利し、今回も開票前からトランプ氏勝利が予想されていた。

下院では、6選挙区中5選挙区で現職の共和党候補が再選された(2022年11月10日記事参照)。民主党の唯一の支持基盤である3区では、現職で民主党のモーガン・マッガービー議員が62.0%を得票して再選を確実とした。なお、同州の上院議員は改選年に当たらない。同州選出で上院共和党トップの院内総務を史上最長の17年間務めてきたミッチ・マコーネル氏が11月に同職を退くと発表しているが、上院議員としての任期は2027年まで続く。

(大原典子)

(米国)

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