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第2四半期の輸出入は3期連続で増加、輸出信頼感指数も大きく上昇(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月7日 0時5分

添付資料PDFファイル(185 KB)

香港特別行政区政府統計処が7月25日に発表した貿易統計によると、2024年第2四半期(4~6月)の貿易額は、輸出が前年同期比12.5%増の1兆1,271億5,100万香港ドル(約20兆2,887億円、1香港ドル=約18円)、輸入が7.4%増の1兆2,045億6,100万香港ドルだった(添付資料表参照)。輸出、輸入とも、2023年第4四半期(10~12月)から3期連続で増加した。6月単月では、輸出が前年同月比10.7%増の3,734億9,970万香港ドル、輸入が9.0%増の4,292億4,010万香港ドルだった(添付資料表、図参照)。輸出、輸入とも4カ月連続での増加となった。6月の貿易収支は557億4,040万香港ドルの赤字で、5カ月連続の赤字だった。

主要国・地域別に輸出の動向をみると、第2四半期は、最大の輸出先の中国本土が前年同期比18.8%増と大幅に増加した。そのほか、米国(27.2%増)、ベトナム(28.7%増)、台湾(13.2%増)が2桁で増加しており、日本は0.2%増だった。一方、インド(22.8%減)、マカオ(21.8%減)、オランダ(10.8%減)が減少した。輸入は、最大の輸入元の中国本土が8.9%増だったほか、韓国(48.4%増)、シンガポール(30.8%増)、ベトナム(55.8%増)が大きく増加した。台湾(5.6%減)、米国(6.7%減)、日本(2.4%減)などが減少した。

香港政府報道官は今後の見通しについて「香港の輸出実績は、外需が持ちこたえればプラスを維持するだろうが、地政学的な状況と貿易摩擦の悪化が引き続き不確実性をもたらすだろう」との見方を示した。

輸出伸び率予想の引き上げ

香港貿易発展局(HKTDC)が6月27日に発表した輸出信頼感指数(注)によると、2024年第2四半期(4~6月)の指数は51.6、期待指数は54.3と、前期からそれぞれ12ポイント、6.9ポイント上昇した。現在の業績が大幅に改善し、全体的な事業見通しもより楽観的なことが示された。また、指標のうち「売り上げ・新規受注」の先行きについては59.4と、前期より9.5ポイント上昇した。HKTDCは「輸出業者が主要市場の全てに関して明るい見通しを示したことは注目すべきだ」と指摘した。

なお、HKTDCは1~5月の輸出が前年同期比で12.5%増加したことや、同指数の良好な結果などを受け、2024年の輸出伸び率予想を2023年12月時点の4~6%から9~11%に引き上げた。

(注)香港を拠点とする500社以上の輸出企業を対象に四半期ごとに調査。5つの指標(売り上げ・新規受注、貿易額、コスト、調達、在庫)の加重平均により算出。50を中立とする。2023年第4四半期(10~12月)まで同局が報告していた輸出指数の改定版となる。

(山口雅史)

(香港)

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