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憲法裁判所、前進党に解党判決(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月16日 9時10分

タイの憲法裁判所は8月7日、下院第1党の前進党に対し、解党判決を出した。同党が刑法典第112条(不敬罪)の改正を公約に掲げたことは、国王を国家元首とする民主主義体制の転覆を企てたことに相当するなどとして解党を命じた。この判決により、ピタ・リムジャラーンラット氏を含む同党の幹部11人(うち下院議員は6人)は選挙への立候補や、新たな政党への参加などの政治活動を10年間禁じられた。

前進党は9日に臨時総会を開き、後継政党として国民党(People’s party)を結成したと発表した。党首にはソフトウエア関連企業の元幹部のナッタポン・ルアンパンヤーウット氏が就任し、前進党に所属していた143人の国会議員が新党に移行したようだ(8月9日付「バンコク・ポスト」紙)。

また、タイ公共放送PBSによると、前進党については、今回の解党命令以外に、政治活動家のルンクライ・リーキットワッタナ氏が2月4日、国家汚職防止委員会(NACC)に請願書を提出しており、判決待ちとなっている事案もある(2024年2月6日記事参照)。今後、この請願書に基づいて、NACCがナッタポン氏を含む44人の元前進党議員による不敬罪改正法案の提出を倫理基準違反と判断すれば、最高裁判所の審理にかけられ、これらの議員が今後一切の政治活動を禁じられる可能性があるという(8月8日付「タイ公共放送PBS」紙)。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ)

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