地場ブレークス・インディア、アドヴィックスと自動車用ブレーキシステムの合弁設立（インド）

インドの自動車ブレーキシステムおよび同部品大手ブレークス・インディア（Brakes Inda）（本社：南部タミル・ナドゥ州チェンナイ市）は6月5日、アイシン・グループのアドヴィックス（本社：愛知県刈谷市）と合弁で、新たに自動車用ブレーキ製造会社「BIADSインディア」を設立すると発表した。出資比率は、ブレークス・インディアが51％、アドヴィックスが49％。設立は7月を予定し、当初250人規模の従業員を雇用する予定だ。

新会社では、段階的に横滑り防止装置など先進的な車体制御装置をインド市場向けに生産する予定。ブレークス・インディアによると、同社の初期投資額は50億ルピー（約95億円、1ルピー＝約1.9円）で、数年以内には従業員数を300人規模へ拡大させる見込みだ。

ブレークス・インディアの小型車両部門のK・バスデバン社長は、「ハイブリッド車およびバッテリー電気自動車の成長のみならず、自動運転機能に対する需要を踏まえ、より高品質な製品を顧客に提供していきたい」と、合弁会社設立の狙いを語った。これらの商品を開発、提供するにあたり、アドヴィックスの技術を活用して製品開発スピードを加速させたい考えだ。

調印式の様子（ブレークス・インディア提供）

ブレークス・インディアは、1962年設立。自動車部品や金融事業を手掛けるTSFグループ傘下で、乗用車、商用車向けの鋳造部品などを製造している。

（白石薫）

（インド）