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ステランティス、「ジープチェロキー」の現地組み立て開始(エジプト)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月12日 0時20分

ステランティス・エジプトは9月2日、エジプトでの「新型ジープグランドチェロキーL」の発売と、アラブ工業化機構(Arab Organization for Industrialization)傘下のアラブ・アメリカン・ビークルズ(AAV)工場での組み立てによる製造再開を発表した。同名モデルのシリーズでは初めての7人乗りモデルとなる。

ステランティス中東アフリカの最高執行責任者(COO)サミール・シェルファン氏は、エジプトの産業の成長に再び取り組み、2030年までに中東アフリカ地域でのシェアを22%以上に拡大することが目標だと述べた。また、2030年までに100万台を販売、うち35%が電気自動車(EV)になるとしている。現地調達率を90%にまで高め、エジプトでの雇用創出、スキル開発、技術移転に貢献し、自動車生産のサプライチェーン全体に波及効果をもたらし、この地域のイノベーションと経済成長を促進することが期待されていると表明した。

エジプト政府は工業化推進、貿易赤字削減のため、自動車の現地生産を促進している。AAVはトヨタからスポーツ用多目的車(SUV)「フォーチュナー」の組み立てを2012年に委託されて以来、生産を続けている。エジプトにおける2023年の現地組み立て乗用車の販売台数は4万8,831台で、うち日産がシェア39.4%と、2位の奇瑞汽車(チェリー)を10ポイント以上上回るトップシェアを誇っている(2024年3月7日付地域・分析レポート参照)。

(西澤成世)

(エジプト)

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