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プーチン大統領がウズベキスタン訪問、エネルギー分野で関与深める(ウズベキスタン、ロシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 0時50分

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、5月26日から28日にかけてウズベキスタンを公式訪問した。今回の訪問は、同大統領任期の5期目が5月上旬にスタートしてから、中国、ベラルーシに次ぐ3カ国目の外国訪問となった。同氏の訪問期間中、ウズベキスタンでの原子力発電所の建設やロシアからの天然ガスの供給強化、ウズベク・ロシア投資基金の創設などが取り決められた。

訪問中、プーチン大統領は、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領と会談したほか、両国の地域間協力の枠組みである地域評議会の初会合に参加している。訪問の結果、両国首脳による共同声明、産業協力の拡大、2024年から2030年にかけての両国間の貿易の拡大、計量、植物検疫、科学研究、輸送用機械、航空関連産業の発展、漁業分野などでの政府間協定、ロシアの金融機関(ズベルバンク、国有開発銀行VEB.RF)の事業展開に関する協定のほか、エネルギー、化学分野などロシア企業(ガスプロムネフチ、ロスヒム)の事業展開に関する協定・覚書など27の文書が調印された。

プーチン大統領は、ウズベキスタンとの戦略的協力分野の1つとしてエネルギーを挙げる。今回、ウズベキスタン政府との間で330メガワット(MW)(注)の小型原子力発電所(1基55MW×6基)の設計・建設契約を締結したほか(2024年5月29日記事参照)、ウズベキスタンへのロシアの天然ガス供給量を現在の年間28億立方メートルから110億立方メートルに増やし、エネルギー分野でのロシアの関与を強める。

さらにロシア政府は、ウズベキスタンでの共同事業に資金を提供すべく、ウズベク・ロシア投資基金を創設し、総額5億ドルのうち4億ドルを拠出する。同基金は、両国間で検討中のタシケント州のアルマリク鉱業冶金(やきん)コンビナート(AGMK)での銅加工工場建設、ウズベキスタン西部カラカルパクスタン共和国のテビンブラク鉄鉱石鉱床での冶金クラスター建設に利用されることが想定されている。

(注)両国が原子力発電所建設の協議を開始した2018年当時、発電容量は2,400MWが想定されていた。今回、規模が縮小されたかたちで合意されている。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、ロシア)

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