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成都市で日本食レストラン向けの日本産切り花商談会を初めて実施(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 1時30分

ジェトロは、一般社団法人全国花き輸出拡大協議会の協力の下、9月13日に中国・四川省成都市で高級日本食レストランなどを対象とした日本産切り花の商談会を初めて実施した。商談会には、同法人の会員で日本産の切り花を中国に輸出するFLOWER KINGが出展し、約25人の日本食レストラン関係者らが参加した。

商談会は、FLOWER KINGが日本産の切り花を紹介しつつ、その産地や色合いに合わせた日本酒を提供する「花見酒」というコンセプトで実施した。例えば、山形県産の薄ピンク色のダリアを紹介した際には、それに合わせて山形県産の薄く濁った色の純米吟醸酒が参加者に提供された。

参加者からは、「店内で花を装飾に使っているが、これまで日本産の花を使ったことはなかった。成都で日本産の花が手に入るなら使いたい」「花なら10都県産(注)でも輸入できるとは知らなかった」「花と日本酒を合わせるという発想はなかったので今後試してみたい」「日本産の花は大量生産する中国産の花とは違い、1本1本から作り手の匠(たくみ)の精神が伝わってくる」と発言した。

出展したFLOWER KINGは「中国大陸では、既に上海、北京に拠点があり、続いて成都に拠点を出す準備を進めている。これまで成都ではフラワーショップ経営者、フワラーデザイナーなどに対しての商談会を実施したことはあるが、日本食レストランに対しての商談会は今回が全国でも初めて。今回の商談会を通じて成都の日本食レストランと商談できたことは非常に有益。今後も商談を継続していきたい」と発言した。

農林水産省の資料によると、令和5年(2023年)の切り花輸出額は、前年比12.8%増の17億1,000万円となり、輸出額目標18億8,000万円に向けて堅調に推移している。特に中国向けの輸出額は7億8,000万円と令和元年(2019年)から約2.4倍に増加した。輸出額全体の45.6%を占めており、中国は日本にとって、切り花の最大の輸出先となっている。今回の商談会のように、日本産の切り花について、日本食レストランや内陸の成都という新しい販売先での市場を開拓することにより、さらに中国向けの輸出が拡大することが期待される。

写真 日本産の切り花(ジェトロ撮影)

日本産の切り花(ジェトロ撮影)

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

画像 日本産切り花と日本酒のペアリング(ジェトロ作成)

日本産切り花と日本酒のペアリング(ジェトロ作成)

(注)福島県、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、長野県、新潟県。中国は、日本から輸出される全ての食品・飼料などについて、この10都県産のもの(新潟県産精米を除く)は、輸入停止措置を講じるとともに、日本の政府機関が発行する証明書を求めている。詳細は農林水産省ウェブサイトを参照。

(内田剛)

(中国)

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