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ミツカン・アメリカ、ケンタッキー州で1億5,600万ドルの拡張投資(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月30日 10時30分

米国ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事(民主党)は7月25日、ミツカン・アメリカ(本社:マサチューセッツ州)が、同州デイビス郡オーエンズボロ市にある現在の生産施設の拡張投資を行うと発表した。投資額は1億5,600万ドルで、施設を約32万平方フィート(2万9,729平方メートル)拡張し、建物の改良や、新たな機械設備の導入などを行い、44人の新規雇用を創出する。ミツカンは1981年に、米国大手食酢メーカーを買収し北米市場に進出。現在は家庭用、業務用でパスタソースと食酢の事業を展開、米国に17カ所の製造拠点を有する。

今回の投資に伴い同社は、同州経済開発金融局より、前出の投資額の拠出と、10年間にわたり雇用人数の創出・維持を実現し、雇用全体で福利厚生を含めて平均時給29ドル超の支払いを実行すれば、最大95万ドルの税制優遇措置を受けることが暫定的に承認された。

今回の拡張投資について、ベシア知事は「ケンタッキー州の製造部門は常に州全体で重要な役割を果たしてきた。この業界で見られる驚異的な成長は、われわれの経済発展にとって不可欠だ」「ミツカン・アメリカのような企業は、州とコミュニティーを信じて投資し続け、州民が自身と家族を養うための質の高い雇用と機会を提供している。この投資をオーエンズボロのコミュニティーにもたらした同社と地元および州のスタッフに感謝するとともに、ミツカンがここケンタッキーで引き続き成功することを楽しみにしている」と述べた。

また、ミツカン・アメリカの結城幸一最高経営責任者(CEO)は、「(現在)設計段階にあり、来年初めに取締役会の承認を受ける予定のこのプロジェクトは、ミツカン・アメリカにとって革新的な取り組みになるだろう」「多額の投資を伴うが、顧客に最高の製品のみを提供し、絶えず挑戦するという原則に沿って、顧客のニーズを満たすという当社の強いコミットメントを示している」「この事業に協力的なパートナーとして協力いただいたケンタッキー州にも深く感謝する」と述べた。

(大原典子)

(米国)

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