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上海市、2024年のGRP成長率は前年並みの5.0%(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月28日 0時10分

添付資料PDFファイル(143 KB)

上海市統計局が1月22日に公表した2024年の経済概況によると、同市の域内総生産(GRP)の実質成長率は前年比5.0%で(添付資料表参照)、市政府目標の5.0%前後を達成した(2024年2月5日記事参照)。

産業別にみると、鉱工業中心とする第二次産業は前年比2.4%増で、2023年から0.5ポイント加速した。中でも造船や商用機製造などの好調を受け、輸送用設備製造業の生産額は13.1%増、集積回路製造業の生産額は20.8%増と、押し上げに貢献した。一方、経済成長の牽引役の第三次産業は5.7%増と、2023年(6.0%増)に比べて伸び悩んでいる。

消費動向を表す社会消費品小売総額は前年比3.1%減で、2023年の2桁成長と比較すると、消費支出の落ち込みが顕著だった。業種別にみると、卸売・小売業は2.9%減、ホテル・飲食業は5.4%減と、前年と比べていずれも悪化した。

投資の指標である固定資産投資は前年比4.8%増と、伸び率が2023年(13.8%増)から縮小した。分野別では、不動産開発は2.8%増、インフラ投資は2.3%増と小幅にとどまったが、工業投資は11.1%増と2桁成長を維持した。

貿易総額(人民元ベース)は前年比1.3%増で、うち輸出は4.6%増だった一方、輸入は国内の消費低迷により、1.0%減となった。主要輸出先をみると、香港向けは13.8%増だったが、EU向け3.2%減、日本向け13.6%減、米国向け0.1%減と分かれた。

上海市発展改革委員会の発表(注)によると、対内直接投資(実行ベース)は約175億ドルで、前年(240億8,700万ドル)から約3割減となった。2024年末時点に設置された多国籍企業の地域本部は60社増の1,016社、外資系R&D(研究開発)センターは30カ所増の591カ所に上った。

2025年のGRP成長率目標は「5%」

同市発展改革委員会は1月15日に公表した報告によると、2025年の実質GRP成長率を前年比5%前後とする目標を明らかにした。外資企業を誘致するため、市政府は上海臨港新エリアに日本の中小企業向け国際産業パークを開設するなど、支援措置に力を入れている(2025年1月16日記事参照)。

(注)上海市発展改革委員会が1月15日に公表した「上海市2024年国民経済・社会発展計画の執行状況と2025年国民経済・社会発展計画案についての報告」から。

(劉元森)

(中国)

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