深セン市、出入境の利便性向上のための15措置を発表（中国）

中国の広東省深セン市口岸（注）弁公室は6月19日、「深セン口岸の評判向上のための特別行動プラン」を発表し、深セン市に出入境する旅行客の利便性を向上させる15措置を打ち出した。

同プランは、口岸のインフラ建設推進、口岸の検査機能改善や出入境の効率化、深セン口岸の経済的価値向上やその波及効果の拡大などを目標とした。同プランによると、出入境をより円滑にするため、条件が整った口岸から「手荷物なし客専用レーン」や「小型手荷物客専用レーン」を設置する。また、旅行客の人流データを瞬時に取得・分析し、人流応じて、対応する出入境手続きカウンター数を増減させ、通関での待ち時間を減らす。

また、口岸におけるビザサービス改善のため、「144時間トランジットビザ免除」（2023年10月11日記事参照）と「香港・マカオから広東省に団体で入境する外国人の144時間ビザ免除」政策の運用と執行を徹底する。また、深セン経済特区観光ビザの受付カウンターを皇崗口岸、羅湖口岸、深セン宝安空港、蛇口港に常設し、旅行客に便利なサービスを提供する。

そのほか、WeChatミニプログラム「i口岸」において、口岸に関するお知らせ、通関サービスガイドライン、通関に関するよくある質問（FAQ）、口岸混雑状況、口岸における駐車場予約、両替所照会、Wi-Fi サービスなどの情報を提供する。加えて、口岸におけるタクシー乗降停留所の増設や公共バス優先レーンの導入、入居店舗の決済プロセスの改善（モバイル電子決済のほかに、現金、海外で発行されたクレジットカード、デジタル人民元などでの支払いを可能にする）など、旅行客の利便性向上のための措置を講じる。

（注）口岸は、税関が2国間の国境などに設置した検問所。

（高文寧）

（中国）