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広汽埃安、タイでの新規工場でEV生産開始(中国、タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月24日 0時25分

中国の広州汽車集団(広汽集団)は7月17日、同社傘下の電気自動車(EV)メーカーの広汽埃安新能源汽車(広汽埃安)がタイ中部のラヨーン県にある同社のスマート工場(タイ工場)で、「AION」ブランドEVの生産を開始したと発表した。同社が発表したばかりのスポーツ用多目的車(SUV)の第2世代「AION V」が含まれ、広州工場とタイ工場で同時に量産開始した。

タイ工場は広汽埃安初の国外生産拠点として、2024年1月26日に着工した。総投資額は23億バーツ(約92億円、1バーツ=約4円)。今回落成したのは、2期に分けて建設するうちの第1期工場で、年間生産能力は5万台だ。今後の市場の需要に応じて、段階的に10万~20万台に引き上げる。

広汽集団の発表によると、タイ工場の完工に伴い、「AION」ブランドは中国からの完成車の輸出と現地生産の2本立てが実現した。また、タイで最先端の技術と製品を同時に導入するだけでなく、ライトハウス工場(注)のスマート製造システムの構築を通じて、同国での新エネルギー車(NEV)の生産能力向上と産業環境のアップグレードを支援するという。

7月5日付「財新網」の報道によると、中国国内ではNEVの浸透率(自動車販売に占めるNEVの比率)が高く、市場全体の成長率は減速しており、国外市場はますます重要になっているという。タイはインドネシアとマレーシアに次ぐ東南アジアで3番目に大きい自動車消費市場で、東南アジアで初のEVに関する関税減免など優遇政策を打ち出した国でもある。広汽埃安の古恵南社長は6月中旬のインタビューで「中国の労働生産効率は全体的に依然として優位性があり、海外への輸出が最適な方法だ。しかし、海外市場には各種関税や政策の障壁が存在し、自動車企業は現地工場建設を検討する必要がある」と述べた(「財新網」2024年7月5日)。

(注)「ライトハウス工場」とは、世界経済フォーラム(WEF)と米国コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーが2018年に提唱した新しい概念で、第4次産業革命をリードする先進的な工場のこと。

(梁梓園)

(中国、タイ)

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