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4~5月前半の経済活動はわずかに増加、米シカゴ連銀ベージュブック(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 0時20分

添付資料PDFファイル(221 KB)

米国連邦準備制度理事会(FRB)が5月29日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック、注1)の中で、米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀は、4月から5月前半にかけての同地域の経済活動について、全体的にわずかに(slightly)増加したと報告した。関係者は引き続き、今後1年間の消費需要は同様の増加率になると予想している。

同地域の経済活動を分野ごとにみると、雇用は控えめに(modestly)増加した。関係者は今後1年間も同程度の増加率を予想している。賃金と福利厚生費はともに緩やかに(moderately)上昇、一部の関係者からは健康保険料についても上昇したとの報告があった。

個人消費は報告期間中、全体的にわずかに(slightly)増加した。4月の自動車以外の小売売上高は例年より軟調となったが、これは3月のイースター休暇が例年より早かったため、売上高が3月にずれ込んだことを反映している。

企業支出はわずかに(slightly)増加した。新規設備への投資のペースは上昇し、ホテル、オフィス、店舗などの設備投資が目立った。いくつかの製造業関係者は、借り入れコストの高騰により、計画していた設備拡張を延期したり、新品ではなく中古の設備を購入したりしたと報告した。

製造業の需要はわずかに(slightly)減少した。機械販売は小幅に減少し、工作機械部門の需要鈍化が報告された。金属加工品の受注はわずかに減少し、重機械産業向け販売の減少が指摘された。

同地区での農家所得の見込みは、報告期間中にいくつかの農産物の価格が上昇したため、わずかに(slightly)増加した。トウモロコシ、大豆、小麦の価格は上昇した。また、大部分の家畜の価格は上昇したが、卵の価格は下落した。牛の鳥インフルエンザ感染の経済的影響に対する懸念が続いていたが、連邦政府からの追加支援によって打ち消された。

個々の調査対象項目の詳細は添付資料表参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告やビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ州、イリノイ州北部、インディアナ州北部、ウィスコンシン州南部、ミシガン州南部。

(星野香織)

(米国)

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