インド下院選、ケララ州は引き続き野党陣営の勝利(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月10日 11時30分
インド選挙管理委員会は6月4日、議会下院選挙の結果を公表した(2024年6月7日記事参照)。南部ケララ州では、定数20に対して、野党連合のインド国家開発包括同盟(INDIA)が18議席を獲得した。同州は伝統的に国民会議派(INC)を中心とした野党陣営が圧勝してきたが、インド全体で野党陣営が議席数を増やす中で、同州では2019年選挙時の19議席から1議席を減らす結果となった。
インド人民党(BJP)を中心とした与党連合の国民民主同盟(NDA)は、芸能界出身でインドBJP所属のスレーシュ・ゴピ氏が新たに1議席を獲得。BJPにとっては、ケララ州下院選での初勝利となった。同氏の個人的な人気に加え、選挙直前にINCが候補者を変更したことなどが影響したとみられる。残る1議席は、1980年の下院選以来、連続して議席を獲得してきたインド共産党マルクス主義派(CPI(M))が確保した。
州都のティルバナンタプラム選挙区では、接戦の末、元国連事務次長のシャシ・タルール氏(INC)がラジーブ・チャンドラセカール電子・情報技術閣外相(BJP)を制した。INC元総裁のラフル・ガンジー氏は同州ワイナード選挙区で勝利した。同氏は、母ソニア・ガンジー元総裁から受け継いだウッタル・プラデシュ州ラーエ・バレリ選挙区でも同時立候補して勝利している。複数選挙区で勝利した場合は、どの選挙区の代表となるかを選ぶ必要があり、空席が出た選挙区は再選挙となる。
(山下純輝)
(インド)
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