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ハンガリーの2024年の対内直接投資額、中国が首位を維持(ハンガリー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月22日 0時45分

ハンガリー投資促進庁(HIPA)は1月16日、2024年の外国投資受け入れに関する報告書を発表した。2024年に決定された投資プロジェクト77件の対内直接投資額は102億9,600万ユーロに達し、2年連続で100億ユーロを超えた(2023年は130億ユーロ超、2024年1月30日記事参照)。

金額ベースでみると、中国の投資額が総額の半分以上を占め52億ユーロに達した。次いで、韓国による投資額が26億ユーロ。日本を含むアジア諸国からの投資額は82億ユーロで、全体の80%を占めた。案件数(全体で77件)では、ドイツが10件で1位、中国と米国がそれぞれ7件で2位となった。

産業分野別では、近年注目されている自動車、電子機器、バッテリー工場建設に加え、食品加工、建設、医療技術、製薬、情報通信技術(ICT)など18分野にわたる多様な投資が行われた。自動車産業が約41億ユーロ、電子機器製造が約40億ユーロ、食品産業が約8億ユーロの投資となった。

HIPAのヨー・イシュトバン長官は同16日のテレビインタビューで、既存の投資企業が研究開発(R&D)にも活動を拡大することを期待していると述べ、一例として、韓国のサムスンSDIがオーブダ大学と共同で、HIPAが支援する案件としては最大規模となるR&Dプロジェクトを実施していることを挙げた。2024年の全77案件のうち19件がR&Dおよびサービスセンター関連だ。ヨー長官によると、2024年に契約された投資案件により2,000人のR&Dおよびエンジニアリング関連の雇用が創出される。これは、2024年の投資案件全体で創出された1万8,542人の新規雇用の10%超を占める。ヨー長官は、R&Dや対内直接投資へのさらなる支援が2025年の最重要目標の1つであることを付言した。

投資先を地域別にみると、82%が首都ブダペスト以外となった。近年、HIPAはハンガリー東部地域の開発に重点を置いてきたが、今後は南部地域の開発に焦点を移す意向だ。

ヨー長官は「これらの投資は、2025年を経済成長の年とすることに大きく寄与し、ハンガリーの経済中立性の原則に基づいた取り組みを構築する」とした(2024年10月7日記事参照)。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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