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米民主党全国大会に激戦州アリゾナから共和党のメサ市長が登壇、ハリス氏支持を表明(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月23日 13時40分

米国イリノイ州シカゴで8月19日に開幕した民主党全国大会2日目の20日、アリゾナ州メサ市のジョン・ジャイルズ市長(共和党)が登壇し、民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領への支持を表明した。アリゾナ州は大統領選挙を左右する激戦州(スイングステート)の1つとされている(2024年8月14日記事参照)。

ジャイルズ市長は「私は生涯、共和党員なので、民主党全国大会にいることは場違いな気がするが、昨今の共和党よりここの方が居心地が良い」と演説した。同氏は、ドナルド・トランプ前大統領は公共サービスへの理解不足や不完全な約束ばかり口にし、結果として何も達成できていないと主張した。

アリゾナ州メサ市では毎週のように新規進出プロジェクトが進んでおり、これらはジョー・バイデン大統領とハリス副大統領のおかげという。「バイデン大統領とハリス副大統領は保守的なコミュニティーのメサ市に対し、党を超えて手を差し伸べてくれた」と述べた。同州では半導体産業の成長が著しく、台湾積体電路製造(TSMC)が66億ドルの補助金を受け、先端半導体工場を建設している(2024年4月9日記事参照)。

また、ジャイルズ市長は故ジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州)から「国家第一」の精神を学び、アリゾナ州の他の共和党員に対し、今回の選挙では党よりも国のことを第一に考えて選択することが大切と主張し、トランプ氏に反対票を投じるよう呼びかけた。

これに対し、共和党全国大会のマイケル・ワットリー委員長は20日、共和党のジャイルズ市長が民主党全国大会で演説したことに「失望した」と地元メディアに述べている。ハリス氏がアリゾナ州を含む全国の激戦州で勢いを増している世論調査結果を踏まえ、選挙戦の最終段階を迎えるに当たって、トランプ陣営は有権者が関心を持つ問題に焦点を当てるべきと指摘した。

(サチエ・ヴァメーレン) 

(米国)

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