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サウジアラビア政府、2025年国家予算編成案を発表(サウジアラビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月7日 0時10分

サウジアラビア政府は9月30日、総額1兆2,850億リヤル(約50兆1,150億円、1リヤル=約39円)の歳出規模の2025年国家予算編成案を発表した。

それによると、2025年の歳入は2024年予算編成時比1.0%増、2024年歳入実績見込み比4.3%減の1兆1,840億リヤルとなった。2025年の歳出は2024年予算編成時比2.7%増、2024年歳出実績見込み比5.2%減の1兆2,850億リヤル、財政赤字はGDP全体の約2.3%を占める1,010億リヤルとして試算した。2024年のGDP成長率は、非石油部門3.7%のプラス成長に支えられ、0.8%となる見込みで、労働市場の指標にも好影響を与えることが期待されている。民間部門の雇用者数は2024年第2四半期(4~6月)末時点で前年同期比4.1%増の9万2,000人の新規雇用を創出、2024年第2四半期のサウジアラビア人の失業率は7.1%と、「ビジョン2030」目標の7%に近づいている(2024年5月9日記事参照)。

ムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アール・ジャドアーン財務相は「ビジョン2030に基づく改革の継続の結果、サウジアラビア経済は中期的にプラス成長を記録すると予想されており、経済基盤の多様化、民間部門の役割強化、有望分野の成長が促進され、ビジネス機会の拡大と雇用の創出につながるだろう」と述べた。また、経済の安定を支える政府系ファンドの公的投資基金(PIF)と国家開発基金(NDF)の重要な役割についても言及した。

政府は経済の多様化と持続可能な成長を達成するため、金融・経済関連の取り組みや国家予算の安定性と持続可能性に寄与する財政政策の採用を考慮し、戦略的な支出増加を継続して行うとしている。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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