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ジェトロが「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア2024」で展示(香港、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月18日 0時20分

国際的なアルコール飲料業界向け専門見本市の「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア2024」が11月7~9日、香港コンベンションセンターで開催された。16回目を迎え、20カ国・地域から約600社が出展し、61カ国・地域から8,200人以上のバイヤー、1万人を超える一般来場者が訪れた。最終日には、世界クラスのマスター・オブ・ワインやソムリエなどの専門家によるテイスティングセッション、セミナーなどが開催された。マスター・オブ・ワインのデブラ・マイバーグ氏のセミナーでは、Z世代やミレニアル世代のアルコール飲料に対する消費動向や嗜好(しこう)について、「若年層はカクテルを強く好む」といった説明があった。

日本からは国税庁が設けたパビリオンに20社が出展したほか、岐阜県、阪急阪神百貨店のブースにも日本企業が出展し、古酒やウイスキー、ジンなどを含めたさまざまな日本産酒類を紹介した。

ジェトロは日本産食品サンプルショールーム事業(注)の一環として出張展示を行い、約20社の40商品をジェトロ職員がバイヤーに紹介した。会場で把握したトレンドや香港バイヤーのニーズ、コメントは展示会終了後に、商品を出展した企業にフィードバックを行うとともに、バイヤーから引き合いがあった商品については、当該企業にオンライン商談の実施を案内している。ジェトロブースに商品を出品した企業からは、「サンプルショールーム事業では、事務所展示スペースでの一定期間の展示だけでなく、このような専門見本市で商品を紹介する機会もあり、自社だけではできない商品PRができる。今後も活用していきたい」といった声が聞かれた。

日本エリアは多くの来場者でにぎわった。ジェトロブースを訪れた香港バイヤーからは、「香港で既に販売されている日本産酒類はたくさんあるが、魅力的なデザインや、今までにない味わいが楽しめる商品を探しにきた」との声が聞かれた。最終日は一般来場者にも開放し、来場者からは、「香港で既に人気の日本酒だけでなく、日本各地の日本酒やリキュール、ウイスキーなどを知ることができた」「日本の歴史、文化、風土が好きで、日本の各地を訪れている。今回知った酒蔵も訪問してみたい」との声が上がった。

ジェトロは今後、日本産食品サンプルショールームを活用し、日本酒などの商流構築や消費拡大に向けて引き続き支援していく予定だ。

写真 ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

写真 日本エリア(ジェトロ撮影)

日本エリア(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロは、日本産食品に関心を持つ現地のバイヤーを誘致して商品紹介や試飲試食などを随時行い、オンライン商談の機会を提供する目的で、複数国・地域に「日本産食品サンプルショールーム」を設置している。日本企業は、現地バイヤーに実際に商品を見てもらいながら、オンラインで商談を行うことができる。ジェトロ香港事務所では、エントランスホールに展示スペースを設け常時商品を紹介するほか、テーマやカテゴリーごとに商品を紹介する企画展や、香港内で開催されるイベントでの出張展示を行い、より多くのバイヤーへの商品PRに取り組んでいる。見本市・展示会の会期終了後も、香港事務所内の展示スペースで展示・紹介することで、継続的な商品PRの機会を提供している。

(杉本真希)

(香港、日本)

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