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現代自動車と米GMが包括的業務協力に向けた覚書を締結(韓国、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 1時40分

韓国完成車大手の現代自動車と米国完成車大手ゼネラルモーターズ(GM)は9月12日、新車の開発・生産からサプライチェーン管理までを共同で行う包括的業務協力に向けた覚書を取り交わした。

今回の協約を通じて、両社は乗用・商用車、内燃機関車、グリーンエネルギー、電気・水素技術などの主要戦略分野における協力を強化することで、生産コストの削減と効率性の向上を追求し、迅速な製品提供に向けた方策を模索する。また、両社はバッテリー原料や鉄鋼、その他の材料における共同調達の検討を進める。

現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は「今回のパートナーシップを通じて、両社は主要なグローバル市場および車のセグメント別の競争力強化に向けた機会を探ることができる」と述べた。GMのメアリー・バーラ会長兼最高経営責任者(CEO)は「今後、両社の組織と創造性を相互補完的に活用することで、競争力のある製品をより効率的かつ迅速に顧客に提供する」と表明した。

なお、「韓国経済新聞」(9月13日)は、今回の協約を次のように評価している。

現代自動車は米国自動車市場で強力な味方を得た。GM販売網の活用のほか、米国におけるEV(電気自動車)補助金や輸入関税といった政策リスクを軽減できる。
現代自動車が海外の競合相手と業務連携を締結した背景には、中国のEVメーカーの急速な台頭がある。
従来、海外の競合相手との連携に消極的だった韓国企業にとって革新的な事例だ。世界の完成車メーカーによる協働の成功事例は多くないが、今後、両社が世界屈指の自動車同盟に発展することを期待する。

(橋本泰成)

(韓国、米国)

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