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サムスン電子の第2四半期の業績、半導体が牽引(韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月2日 1時15分

添付資料PDFファイル(227 KB)

韓国のサムスン電子は7月31日、2024年第2四半期(4~6月)の業績(連結ベース)を発表した。同四半期の売上高は前年同期比23%増の74兆700億ウォン(約8兆1,477億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は約15.6倍の10兆4,400億ウォンと、大幅な増収増益となった。サムスン電子は「売上高はメモリー半導体の市況回復や、有機EL(OLED)の販売好調で増収となった。営業利益もIT市況が回復している中、メモリー分野の高付加価値製品の需要増加により、大幅に伸びた」と評価した。特に、韓国の各メディアは、半導体事業を中心とするDS(Device Solutions)部門が売上高28兆5,600億ウォン、営業利益6兆4,500億ウォンを計上したことに関して、「(四半期ベースでの)売上高で2年ぶりに台湾積体電路製造(TSMC)を超えた」などと、半導体事業の好業績を報じた(全社と部門別の売上高は添付資料表1、営業利益は添付資料表2参照)。同社発表の第2四半期の部門別業績は次のとおり。

(1)DX(Device eXperience)部門(家電、IT、モバイルなど)

MX(Mobile eXperience:無線通信機器部門)は、第2四半期がスマートフォンの季節的な非需要期に当たり、新モデルの販売開始があった第1四半期(1~3月)より売上高が減少した。

VD(Visual Display)は、世界の大型スポーツイベント需要による先進国市場の成長で、前年同期に比べて売上高が伸びた。

DA(Digital Appliances:生活家電)は、エアコン製品の季節的な販売拡大、人工知能(AI)機能を搭載したプレミアム新製品の販売好調により、業績の回復基調が続いた。

(2)DS(Device Solutions)部門(半導体など)

メモリーは生成AIサーバー用製品の需要増加などの市場回復を受け、第1四半期に続いてDDR5(Double Data Rate 5)、高容量SSD(Solid State Drive)製品の需要が拡大し、売上高、営業利益ともに前期、前年同期に比べ大幅に伸びた。

システムLSI(大規模集積回路)は、主要顧客の新製品用SoC(System on Chip)、センサーなどの製品供給の増加により業績が改善し、上半期ベースでは過去最大の売上高を達成した。

ファウンドリーは、市況回復が遅延している状況でも、5ナノ以下の先端工程の受注拡大で、前年同期に比べ、AIと高性能コンピューティング(HPC;High Performance Computing)分野の顧客数が約2倍に増加した。

(3)SDC(サムスンディスプレー)

ディスプレーは、中小型パネルの場合、フラッグシップ製品の堅調な需要とリジッドパネルの販売基盤強化で、前期に比べ販売量が増加し、業績が改善した。大型パネルは、ゲーミングモニター市場を中心に高解像度・高走査率新製品の販売拡大、プレミアムテレビ市場内の有機EL(OLED)テレビ需要拡大で、安定的な販売を維持した。

(4)ハーマン

ポータブルとTWS(True Wireless Stereo)中心の消費者オーディオ製品の販売拡大で、業績が改善した。

サムスン電子は業績発表に合わせ、第2四半期の設備投資の実績も発表した。それによると、同四半期の設備投資総額は12兆1,000億ウォンで、内訳はDS部門9兆9,000億ウォン、ディスプレー1兆8,000億ウォンなどだった。なお、同期の研究開発(R&D)投資は8兆500億ウォンだった。

(李海昌)

(韓国)

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