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第6回中央アジアサミット、地域の経済統合促進で合意(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月26日 0時10分

カザフスタンの首都アスタナで8月9日、第6回中央アジア首脳会議が開催された。同国のカシムジョマルト・トカエフ大統領が議長を務め、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領、キルギスのサディル・ジャパロフ大統領、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領、トルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ大統領が参加した。

中央アジア諸国首脳は会議の結果に関する共同声明や地域協力発展のためのコンセプト「中央アジア-2040」などに署名し、域内各国政府間の連携を改善することを目的とした「2025~2027年の地域協力発展のためのロードマップ」と、「2025~2027年の産業協力発展のための行動計画」を承認した。

さらに、運輸やエネルギー分野の文書も参加国の間で署名した。運輸分野では域内の運輸・物流センターの設立、エネルギー分野では信頼できる安定したエネルギー供給、資源の効率的利用、エネルギー・インフラの保護を目指す。

ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領は演説で、中央アジアの戦略目標は長期的には単一地域市場の形成にあるとし、そのために国家間の関税・非関税障壁の撤廃や、税関業務のデジタル化、適合証明の相互承認など幾つかの具体的措置を講じることを提案した。ウズベキスタンとカザフスタンは8月8日に開催された2国間首脳会談で、相互接続市場の形成と、今後数年間で2国間貿易を44億ドル(2023年実績)から100億ドルに倍増させることを目標とした両国間の包括的なプログラムを8月末までに承認することで合意した。

首脳会議には5カ国首脳に加え、アゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領が主賓として出席した。同国は既に中国と中央アジア、トルコ、欧州を結ぶ貿易ルートとして発展しているカスピ海横断輸送路の重要な中継拠点となっている。将来的には、中央アジアとアゼルバイジャンのエネルギー・システムを結ぶカスピ海海底ケーブルを敷設することで、2030年から東欧への供給開始が予定されている中央アジアのグリーンエネルギーの中継地として期待されている(2024年5月16日記事参照)。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャン)

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