大連市で酒類商談会が開催、ジェトロブースに11社出展（中国、日本）

中国大連市で8月6日、酒類の商談会「科通高品質美酒全国巡回展in大連」が開催された。本イベントは中国各地で開催されており、大連では市内のバイヤーを中心に234人が来場した。

ジェトロはChina Japan Street事業（注）の一環として、11社のディストリビューターをとりまとめて参加し、日本酒、焼酎、梅酒、ウイスキー、ワイン、リキュール、ジンなど幅広い商品を紹介した。

ジェトロのブースに参加した日本企業からは、「日本酒の消費者層の獲得において、ワインファンは有望な消費者を考えている。本イベントにはワイン関連のバイヤーが多く、今後の連携可能性について有益な交流ができた」「中国で知名度のある焼酎ブランドの新商品を出展した。味の評判が良く、手応えを感じた」との声が聞かれた。一方で、「これまで日本産酒類を取り扱ったことがないバイヤーが多く、日本産酒類に関する知識が乏しいため、会期中に関連セミナーを開催すると、より踏み込んだ商談ができるのではないか」とのコメントもあった。

来場したバイヤーからは、「当社は酒類のオンライン販売をしており、リアル店舗で販売している商品と差別化できるアイテムを探している。今回の商談会は商品選択の良い機会となった」「当社では欧米産ワインを取り扱っているが、市場競争が激化してきており、日本酒など他品目の調達も計画しているところだ。ジェトロを通じてより多くの日本産酒類に関する商品情報を収集したい」とのコメントがあった。

ジェトロでは今後も引き続き、日本産食品に対する現地の具体的なニーズを発掘しながら、日本企業とのマッチングを支援していく予定だ。

会場の様子（ジェトロ撮影）

（注）ジェトロが運営している中国バイヤー向けのオンライン・マッチング・プラットフォーム。中国のメッセンジャーアプリ「WeChat」のメッセージ機能を活用し、WeChat上で中国バイヤーと日本企業が商談を行う。詳細はジェトロのChina Japan Street事業のHP参照。

（王哲）

（中国、日本）