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ジェトロ、山東省イ坊市で対日投資セミナーを初開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月29日 0時55分

ジェトロは1017日、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)山東省濰坊(イホウ)市委員会(濰坊市CCPIT)と共催で、同市で初となる対日投資セミナーを開催した。対日投資に関心のある中国企業15社が参加した。

同セミナーではまず、ジェトロが日本の投資環境や、ジェトロの対日投資支援サービス、日本で会社を設立する際の手続きなどを説明した。その後、神奈川産業振興センターが遼寧省大連市に設置している大連・神奈川経済貿易事務所から、神奈川県の投資環境や、中国企業にとってのビジネスチャンスなどについて、同県進出中国企業の事例を踏まえながら紹介した。山東求是和信弁護士事務所からは、中国企業が国外進出する際の中国側での手順や留意事項などを説明した。

共催者のあいさつとして、濰坊市CCPITの逄峰二級調研員は、2023年までに416社の日本企業が濰坊市に投資し、累計投資金額は126,000万ドルに達したと述べた。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効などによって、日本と濰坊市の提携関係が深まる中、濰坊市の企業が日本をはじめ国内外でさらに活躍することを期待するとした。

山東省の北西部にある濰坊市は、省都の済南市と最大の商業都市の青島市の中間に位置する。両都市の往来の経由地で、製造業も盛んな地方都市だ。濰坊市CCPITのデータによると、同市の2023年度のGDP7,606億元(約159,726億円、1元=約21円)で、省内4位だった。また、濰坊市投資促進局のデータによると、濰坊市の企業6社が「中国500強企業」に、11社が「中国製造業500強企業」にランクインし、27社が国家レベルのニッチトップ企業(注1)、94社が「国家級専・精・特・新企業」(注2)に選ばれている。さらに、同市を本拠地とする機械製造大手の濰柴控股集団や電気音響機械器具メーカーのGoertekなどが既に日本で事業展開している。今後も技術力を有する同市企業の日本への進出が期待される。

写真 セミナーの会場(ジェトロ撮影)

セミナーの会場(ジェトロ撮影)

(注1)ニッチ市場での特性産品の生産技術や市場シェアがトップレベルにある企業。中国語では「単項冠軍企業」。

(注2)専門性を有し、精密な技術力を持ち、独自性のある革新的な中小企業を指す。中国工業情報化部が国家レベル「専精特新」企業を選出している。

(朱秀霞)

(中国)

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