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タイ商務省、2024年下半期のFTA交渉の見通しを発表(タイ、ASEAN)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月21日 0時35分

タイ商務省貿易交渉局(DTN)は5月9日、2024年下半期に向けた自由貿易協定(FTA)交渉の見通しを明らかにした。FTAの拡大はセター・タビシン政権の重点項目となっており、2027年までにFTAカバー率(タイの貿易総額に占めるFTA締結相手国・地域との貿易額のシェア)を80%まで引き上げることを目標にしている。

タイは現在、18カ国と14のFTAを締結している。2024年2月3日にタイ・スリランカFTA(SLTFTA)に署名し、現在、発効に向けて国内手続きを進めている。また、欧州自由貿易連合(EFTA)、EUとのFTA交渉も進行している。EFTAとは4月23~26日に第9回交渉が行われ、第10回交渉が8月に予定されている。2024年内に妥結する見通し。また、ASEANとしては既存FTA(ASEAN中国FTA、ASEAN韓国FTA、ASEANインドFTA)の改正交渉が進んでいる。改正ASEANオーストラリア・ニュージーランドFTAは一部の締約国で署名済みだ。

今後、見込まれる会合としては、タイ・サウジアラビア貿易・経済連携強化に関する2国間会合(開催地:バンコク)、第10回ASEAN物品貿易協定・貿易交渉協議会(ATIGA-TNC)(ベトナム)、タイ・EU FTA第3回交渉(ベルギー)、タイ・EFTA第10回交渉(スイス・ジュネーブ)、ASEANカナダFTA第8回交渉(バンコク)、改正ASEAN中国FTA(ACFTA 3.0)第9回交渉(バンコク、注)、タイ・韓国経済連携協定(EPA)第1回交渉などがある。加えて、貿易障壁への対処、経済協力の強化などを目的に、ブータン、マレーシア、英国、中国などとそれぞれ合同貿易委員会(JTC)会合を実施の予定だ。

タイ商務省はFTA交渉を進めると同時に、中小企業のFTA活用による輸出機会の拡大を促進している。DTNは同局3階に設置した「FTAセンター」の利用を推奨している。FTA関連情報、関税率、関税分類番号、輸出者・輸入者、貿易統計などの正確な最新情報を提供しており、事業者はコールセンター(+66-2507-7555)に問い合わせができる。

(注)ACFTA 3.0は第7回交渉が2024年6月、第8回交渉が2024年8月に実施予定(開催地未定)。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ASEAN)

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